今週の法話

法華宗北海寺住職-二王院観成による仏教用語と法話集です。毎週水曜日に更新いたします。

小沢G、最悪の結果を想定して行動を !

2012-06-29 20:30:07 | 政治家の資質

  小沢一郎グループは、いま稜線上にいる。滑落しないで頂上まで行けるのか、

左右の風で谷底まで転落するのかも分らない。マスコミ報道では、「消費税増税

反対」と「脱原発」を旗印にして、新党を立ち上げるかのようにも報じられている。

  「消費税増税」に対して、グループ自体、絶対反対と云っているわけではない。

公約違反は国民への裏切り行為だとして反対している。また、不況下の現状で

増税すれば、景気をさらに後退させることになる、という両面から反対しているの

である。一日も早く好景気にしてから消費税を上げる、といっているのである。こ

の点に関して云えば、小沢グループの主張に間違いはない。

 「脱原発」を旗印にしよう、という意向は最適である。「原発さえなければ」と叫ん

で自殺した人々も多くいる。「ここの仮説住宅に来て、寝泊りしてみて下さい。原発

に反対する我々避難者の気持ちがわかるでしょう」、という被災者の声は悲痛であ

る。東海地震や日本海側地震も予測されている。理由は何であれ、いま一度、原

発事故が起これば、ほぼ間違いなく日本は駄目になる。日本中、放射能汚染で、

住む場所もなく、安全な飲料水はなくなるであろう。米や野菜なども、放射能汚染

で、あっても食べられなくなるであろう。政府系の原発に対する審議機関も、でた

らめのし放題だったとも報じられている。この暴露記事のスクープは毎日新聞の

存在感を増す結果になっている。世論調査でも、脱原発志向である。

 もしも、小沢グループが新党を立ち上げるのであれば、脱原発派をどれだけ糾

合できるかが、鍵となるだろう。自治体の首長たちも、脱原発を叫び始めつつあ

る。しかし、具体的にどれだけ「票」に結びつくのか疑問な点もある。

 また、「消費税の増税反対に、小沢氏一人で奮闘している。評価したい」、という

国民の声も報じられている。しかし、これもどれだけ「票」に結びつくのかも定かで

ない。

 このような状況で右か左に決めざるを得ない時が、人生の中で、時々あるもので

ある。この場合、「最悪の結果を想定」し、それに耐えられるか、どうか、という一点

を想定して決めれば間違いはないはずである。「うまくいく」、という想定のもとに決

定すれば、大変なことになる。場合によっては、再起不能になりかねない。しかし、

最悪の結果でも耐えられる、という予測が出れば、決断すべきだと思われる。

  消費税は2014年から実施する予定のはずである。法案の採決は、来年の任

期満了の解散直前にしても、何ら差し支えないのではなかろうか。総理の顔も立

つのではなかろうか。


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