岡山市議会議員/おにきのぞみの虹色通信

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6月23日 6月議会常任委員会がありました & 犬飼明子先生が逝去されました

2016-06-23 | 議会





 尊敬する犬飼明子先生が、昨日、逝去されました。93歳。犬飼先生は、故横田えつこさんの後援会長として、文庫活動の大先輩として、長年一緒に歩んでこられた方です。
 私も横田さんを通して出会い、親しくさせていただきました。横田さんと同じように小柄ですが大きな方で、お会いすると、ピシッとそうだなと心に響く一言。大きな方向性も示してくださり、心底、励まされました。
 とてもオシャレでユーモアたっぷりの先生で、お会いしたときには、私の装いについてもコメントをいただきました。心からご冥福をお祈りするとともに、がんばらなくてはと。

   *        *        *

 今日は各常任委員会でした。
 私の保健福祉委員会は、保健福祉局と岡山っこ育成局があります。

 6月議会にあたっては、保健福祉局では、B型肝炎ワクチン定期接種に伴うものと熊本地震に保健師を岡山市から派遣した経費について補正予算が計上されていました。
 保健師派遣にあたっては、現場に赴いた保健師から活動の様子をお聞きしました。多くの皆さんが保健師と話すことを待ち望んでおられたようです。お一人おひとりとていねいに向き合ってこられたご様子が伝わってきて嬉しかったです。今回は事務職も同行し、バックアップ体制が整い、効率良く支援にあたることができたということ。東日本大震災を含めこれまでの震災での経験が全国レベルでも岡山市でも生かされているように感じました。

 岡山っこ育成局では、多子世帯等に係る保育料が改定され、利用者の負担を軽減する補正予算がありました。県と国の制度を利用したものです。全体的な保育料の整理・見直しも来年の4月にむけて行われています。
 私(市民ネット)はこの6月議会で出されている、保育園、認定こども園、家庭的保育事業所の保育士配置緩和に関する条例に反対をしました。待機児童対策として、国が受け皿拡大として行った制度変更にならって行われるものです。保育士を2/3以上おけば、小学校教諭や研修を受けて市長が認めるものを保育士とみなすことができるなどの緩和です。
 今までは、子どもの保育は保育士が必ずしていました。今回の緩和では、資格はなくても、「市長が保育士とみなす」人が入ることができ、また、保育士がいない時間帯のクラスが起こりうる条例でもあります。緊急的・時限的な対応として「当分の間」しか行わないということで、そもそも国自身もこれがいい状態であるとは思っていないと考えられます。
 岡山市は、保育士がいない時間帯がないように、市長が保育士とみなす人を園から報告してもらい、きちんとチェックをする、指導監査も行うと対応を言われましたが、そもそも守るべき最低基準を決めるのが条例であり、後でチェックをするのではなく、はじめから保育士がいない状態が生まれないような条例を提案するべきです。受け皿の確保は必要なことですが、事故が起きたらどうするのか。子どもの安全なくして保育は成り立ちません。

 保育士を雇用できない理由について、委員会で当局からも言われていましたが、厚労省自身は「保育分野における人材不足の現状」として次のように報告しています。保育士資格者はいますし、課題は出ているので、検討・対応すべきです。
・保育士資格を有するハローワーク求職者のうち約半数は保育士としての就業を希望していない。
・保育士職への就業を希望しない理由で、就業継続に関する項目としては「責任の重さ・事故への不安」が最も多く、再就職に関する項目としては「就業時間が希望と合わない」も多い。
・ 働く職場の環境改善に関する項目としては、「賃金が希望と合わない」が最も多く、「休暇が少ない・休暇がとりにくい」ことなどが挙げられている。
・保育士職への就業を希望しない理由が解消した場合、63.6%の者が保育士を希望。

 


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