岡山市議会議員/おにきのぞみの虹色通信

〈いのち・みどり・平和〉を大切にする
 政治や暮らしをつくっていきたい。

9月16日 私の個人質問日でした

2016-09-16 | 議会





 今日は私の質問日でした。個人質問最終日でもありました。長くなりましたが、次の通りです。議会終了後には、各会計決算特別委員会がもたれ、正副委員長の互選がありました。私は企業会計です。
 写真は、議会終了後に行った会派会合でのおやつ、一日遅れのお月見団子です。議案や陳情にむけてどういう態度をとるのか。さらに詰めていきます。

1.イノシシについて
 県内でも低かった岡山市の有害鳥獣捕獲補助金。今年度から国の制度をもちいて、かなりアップしました。岡山市は年度末に一括して申請し、それから支給ですが、猟師の師匠の皆さんから、近隣自治体では分割して支払っているところがある。費用もかかるので、岡山市もそうならないかとお話がありました。
 調べてみますと、岡山市と接する補助金を出している自治体で、倉敷市と瀬戸内市をのぞく、4市3町では、分割をして出しています。市としては、猟友会や他の自治体の様子も聞きながら、検討するということです。
 また、今年度8月に、鳥獣被害対策実施隊が編成され設置されました。166人と調整監1人を委嘱。東区で一度出動をしたと聞いています。今年もイノシシ被害が多いと聞いていますので、実施隊に期待をするところです。
 農林水産省は、毎年、有害鳥獣対策にむけての委託調査を行っています。それによると、被害軽減に結びつく実施隊の体制として、①効果的なコーディネートができる市町村職員の存在、②被害を受けている農業者が関わる体制、③狩猟者減少のなかで農業者自らが捕獲者となる体制とまとめています。
 私は調整監1人では、広大な市域をカバーするには少なすぎる。さらなる配置をと質問をしました。質問を出してから担当者とやりとりをしているなかで、私は調整監は少なくとも嘱託で常時いらっしゃるのかと思いましたが、他の実施隊員と同様の非常勤嘱託(月4万円程度の報酬)だと知りました。せめて嘱託として配置しないと、効果的なコーディネーターとしては不十分だと思います。岡山市は活動状況をみながら調整監を配置していきたいと。私は、配置とともに、実施隊を生かすためにも、研修を積んだ職員の配置や有害鳥獣対策室の設置を求めました。
 また、166人のなかで、農業従事者は53人ということ。この数字が多いかどうかはわかりませんが、実際に被害を受けている農業者がいらっしゃると効果があがるということはもっともなことなので、地域ぐるみの活動を求めました。
 実施隊の動きには注視していきます。

2.緑のまちづくりについて
 ある小学校の校門にある10本ほど並んでいるケヤキが強く剪定されて、電信柱のようになり、あれでは子どもたちがかわいそうだという市民の方のご指摘がありました。現場にいってみると、葉っぱばすこしははえていましたが、形状からはなんの樹木なのかさっぱりわからない状態でした。
 調べてみますと、岡山市には「公共公益施設緑化の手引き」があり、その剪定の項目には、「樹木の美観、健全性を考慮して、その樹木のもつ自然樹形を大切にした剪定を基本とする」とあり、学校樹も含まれています。市長部局の管理委託業務書は、この手引きに基づいた仕様書がありますが、教育委員会の仕様書には「1~2年先には高木になり、剪定しづらくなると予測される場合は早めに枝払い等の剪定を行うこと」とあるのみです。この指摘に、教育長は、仕様書を見直し、用務員や校長をはじめとする教員の皆さんに周知をすると言われました。
 現在、「岡山市緑の基本計画」を改訂中で、市の施策の大元ですので、そのなかにも盛り込んでいただくことになりました。また、人を育てることも大切な要素です。岡山市は小中学校での環境教育に力を入れているので、より「計画」に盛り込んでほしいと指摘もしました。教育委員会と協議していただけるということ、そして、今後の連携につながっていくようですので嬉しいです。縦割り行政を具体的にのりこえていかないといけませんね。
 「緑の基本計画」に、大森市長は、とても期待をしていらっしゃるようでした。もともと、恵まれた自然状況の岡山ですが、道路に緑がもうすこしあってもいいのではないかという街路樹のことや、公園についても改良の余地があると思っていらっしゃるとのことです。本来もつ豊かさに、さらにブラッシュアップした緑のまち岡山市を作っていってほしいです。

3.新斎場について
 新斎場については、民主的に進めてほしいということを主眼とした質問でした。
 河田議員の質問に、事前に地元に説明をしたと誤解を与えない局長答弁があったり、富吉での臨時総会議決のあとで、報告会や戸別訪問を行っているにもかかわらず、市長はそのことを持って強引に進めている認識をもっていないということでした。市長、局長、職員、議員の顔ぶれが変わっっていくなかで、事実をあいまいにしたくないので、地元に説明を行なっていないこと、三和地域で候補地を断れれてから、わずか2週間での臨時総会で決定していることを確認をしました。私には正常に思えませんが、そのことをどう思うかという再質問には答弁がありませんでした。いつもはぐらかされるので、注意して臨まないといけません。
 都市計画決定にあたって基本構想策定中であり、そのパブリックコメントを求めました。推進協議会を通じて意見を求めていくということで、パブリックコメントはしないということ。また、岡山市が事務局をしている(市民の税金を使っている)推進協議会の会議に傍聴や議事録提出を指導すべきではないかという質問には、協議会は地元が主体のものであるが、話をしていくということでした。
 市長は情報公開をしていくといいつつ、果たして実際は。パブコメについては、総務局長は行っていない自治体も他にあるのでと、消極的な答弁。大きく住民の関心があることには、積極的に意見を求めていかなければなりません。
 私のあとにも新斎場の質問があり、推進協議会では岡山市へは多くの要望がでており、また他の斎場の整備もあり、現在の体制で対応できるのかという投げかけでした。果たしてどんな要望がでているのか、どんな形・手順ででているのか、地元の皆さんとどれだけの共有ができているのか。情報公開とはほど遠いと思います。
 
4.前期中期計画について
 岡山市は、これから10年間の岡山市政の柱となる基本構想を昨年度策定し、今、これから5年間の前期中期計画を策定中です。そのなかで、平和と人権の視点から質問をしました。
 平和では、前計画の都市ビジョンにあった「日本国憲法の恒久平和の理念」という言葉がなくなり、人権では、「人権意識高揚と仕組みづくり」と都市ビジョンであったものから、「仕組みづくり」という言葉がなくなりました。どちらも検討するということですが、他のことも含めて、パブリックコメント等が行われますし、今でもたたき台はお見せできますので、皆さんもご意見を岡山市にと思います。
 人権教育と多文化共生教育についても、きちんと視点を入れるよう質問をし、これらは上記よりは前向きに検討いただくようです。

 


コメント
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