「岡山市こども子育て会議」の就学前教育・保育部会を傍聴しました。来年度からの新制度にともない、どうしていくのか。いよいよ具体的な審議となっています。今回の討議のメインは二つ。
一つ目。岡山市(全国でも)は、2015年~2019年度5カ年間の「岡山市子ども・子育て支援事業計画」策定中です。岡山市は30の提供区域を定め、そこで「量の見込み」を図りながら、施設の「確保方針」を定めて いくものです(この30が妥当なのかどうかもありです)。
現段階で整理すべきこととして、
①待機児解消を0にする目標をどこに置くのか。5カ年の終了時なのか。国がいう保育ニーズのピークを迎える平成29年度末なのか。もっと早くなのか。
②目標達成に向けて、既存の教育・保育施設をできるだけ利用するのか。新規事業(地域型保育事業)をとることも考えるのか。
③提供区域内だけで考えるのか、となり合わせも考えて調整をするのか。
できるだけ早く目標達成に向かうべきである(平成29年度を目途にが多かった)が、そのためには地域型保育事業の算入が必要になる。しかしながら地域型保育事業は、保育士整備や企業の参入などについて不安があるので慎重な対応が必要である。☆幼稚園の預かり保育や3歳児保育でのニーズはどうなのか。それでかなり解消するのではないか。☆ 利用調整は隣り合わせも含めてというご意見がありました。
次回にこれらも踏まえて、岡山市としての案が示されるのではないかと思われます。
地域型保育事業といっても規模や質、成り立ちの経過や母体、また事業所内保育もありと様々であり、既存施設ではカバーできてない市民ニーズに対応していらっしゃるところもあります。質の担保は必要ですが、一括りにするのではなく、きめ細かな討議が必要だと思います。
また、ご意見にもありましたが、幼稚園の預かり保育や3歳児保育で、即効性のある対応ができると思います。
二つ目。各教育・保育提供区域において、どの施設を公立施設にするのか。事務局からは、まだ選定されていない9地域の試案が示されていました。「子ども子育て会議」が責任をもって最終決定するということではなく、事務局が地域にもっていく案を示し、最終的には地域の人と話をして決定をしていただくという仕切りです。
公的な施設の選定は必ずしも一つでなくてもいいのですが、試案では一つだけ示されていました。一つはさらに情報収集を、5つは最後一つまではしぼれず、両論併記的な案です。私は途中までしか傍聴できませんでしたが、気持ち的には二つ残してもというところがあったようです。私が暮す京山地域も俎上にあがり、伊島幼稚園が選定されました。地域の実状というより、施設の面積や定員などが基準です。
地域での合意が必要となってきます。今年度から来年度にかけて徐々に話し合いがスタートするということです。具体的に、そしてその他の園のこれからについても説明をし(公的な施設は一つだけでなくてもいいと私は思っています)、地域の皆さんとしっかりと話をしていただくようにと思います。
皆さんからのご意見をお待ちしています。