姫路市に、「認知症地域見守り訪問員派遣事業」の視察に行ってきました。
写真は、担当課の保健福祉推進室職員の方と、この事業を委託されている〈NPO法人姫路市介護サービス第三者評価機構〉スタッフの方です。とてもていねいに教えてくださいました。
今回の視察の発端は…。私の知人からの、「見守りが必要な高齢者の方に、市民のおしゃべりボランティアみたいなシステムができないかしら」という提案からでした。インターネットで調べてみたところ、姫路市に近い制度があったのです。
姫路市では、「見守り訪問員」が、認知症の高齢者のご自宅に訪問し、家族に代わって話し相手や散歩への声かけ、見守り支援を行ない、家族の方に休息をとっていただくという事業を展開しています。
現在のところ、週1回程度、1日3時間以内(1時間利用が多い)を定期的にとってもらうという方法です。利用者負担は1時間までは600円。その後30分について300円。また「見守り訪問員」には交通費も含めて、1時間800円が支払われます(保険にも加入)。
今、全国的に「認知症サポーター」を増やすことに力を入れていますが(岡山市では約16000人。2014年度には20000人を目標)、とくに定められた活動はないので、姫路市ではこの方たちの活動の場をということから、この制度を作られたということです。2009年度にスタートしていらっしゃいます。
「見守り訪問員」は、「認知症サポーター」と「あんしんサポーター(姫路市社協が養成)」の両方のサポーターである方が、さらに認知症への接し方について4日間の研修を修了した方です。
「見守り訪問員」を少しずつ養成しつつ、この活動を広げていこうと、地道に活動をスタート。この4年間の実績をもとに、より使いやすく効果的になものにと、制度の見直しも検討していらっしゃるとのことです。
これから増えていく認知症の方、またそのご家族の方へのサポートをどのようにしていくのか。岡山市でもより積極的な展開の必要があります。
また、このNPO法人は、市からの委託で、介護サービス事業所、地域包括支援センター、地域密着型サービスなどの第三者評価を行っておられます。「見える」化されていいですね。
そして、このNPO法人が入っている建物は、市役所向かいにある「姫路市自治福祉会舘」。福祉関係の関係団体が民間団体も含めて入っていました。今、福祉文化会館の廃止方針が出され、なかに入っている福祉団体の皆さんは大変困惑されています。岡山市にも、このような場・建物が求められていると思います。
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午前中は、岡山市都市計画審議会がありました。議案は、瀬戸駅前駐車場の都市計画変更です。図の元々左側にあった駐車場が、右側のピンク部分へと場所・面積・構造が変わります。この間、瀬戸駅周辺は再開発が進められていて、今回は、駅前広場を安全に使いやすくするためです。審議会で認められましたので、岡山県との協議を経て決定されます。
この審議会委員は全20人でうち議員からは7人です。この5月で市議会委員会の再構成となりますので、この任期では最後の審議会になります。街づくりが整然と行なわれるよう都市計画で定めていくわけですから、大切な審議会です。今回、はじめて委員となり、責任もってチェックするよう、より深い学びになりました。地域住民の合意、地域住民とつくる街づくりという点は、私にとって外せないチェックポイントです。
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用水路にヤブ蚊が大量発生して困っている。相談できる窓口は?とのお問い合わせがありました。各区役所の維持管理課が所管の維持管理センターが行ないます。維持管理課への連絡を。