視察最終日は、大阪市の男女共同参画施策とDV施策。クレオ大阪中央にいきました。クレオ大阪(大阪市立男女共同参画センター)は市内に5館あり、2006年度から指定管理者として財団法人大阪市女性協会が運営しています。最寄りの駅に到着すると「クレオ大阪」への案内標識があちこちに。とにかく来館者が多く、私たちが行ったときは、研修室やホールなど貸施設はすべて埋まっていました。
印象に残った施策は、クレオ大阪北で行われている女性のための起業準備に向けての「チャレンジ・オフィス」制度。1ブースを月額9000円で利用し、専門家のサポートのなかで、起業にむけての一歩を踏み出すことができます。★そして、携帯メールで、子育て世代に大阪市の子育て・仕事と家庭両立支援に関する情報を届ける「私も子どもも育(はぐく)めーる」施策。若い世代も含めて無関心な層に、どうやって行政情報を届けるのか、啓発を行うのか、いろいろと腐心をしておられます。
DV施策では、2004年からクレオ大阪北で実施している「男性の悩みのための相談」(毎週1回)の開設です。金曜日の午後7時~9時。電話と面接で行われ、年間200件の相談があるそうです。相談員は民間と連携して男性が行っています。女性と比べて1件あたりの時間が長くかかるそうで、さもありなんと頷けますね。外国人通訳も含めて、民間の力を生かしておられます。★また民間団体も含めて関係者で3ヶ月に1回程度会合を開かれている「大阪市DV施策ネットワーク制度」も有用であると感じました。