週刊将棋

今朝、今週号、買いました。

そして、帰りの電車で、取り出して、読んでました。

立っている僕の前に座ってた若い男性は、僕が読んでいる面（竜王戦）の裏の面（倉敷藤花戦）を興味深そうに見ている。
里見香奈を知ってるのか。
はたまた、知らなくて、この１面に大きく出ている、女の子は誰？、という好奇心なのか。

ふと気づいたら、ちょっとだけ離れて立ってたおじさんが、週刊将棋を読んでいる。
いろんな面をパラパラ読んだと思ったら、ぱらっと真ん中をめくって、センター見開きのマイナビ女子オープンのところを表側にして折りたたみ、真剣に読みふけっている。

あまりにも入っちゃっているので、近くの僕が週刊将棋を持っていることにも気づかない。

きっと、上田さんか甲斐さんのファンなのか。
しっかりと、文字だけでなく、指し手も読んでいるよう。

こんな光景を見て、なんか、嬉しくなった。

優しそうな顔。人懐こそうなおじさん。
きっといい人だよ。

話しかけたい衝動に駆られた。

『あのー、僕もこれ（週刊将棋）読んでるとこなんですけど、
将棋、面白いですよね？
上田さんか甲斐さんのファンですか？』

『ところで、今週の竜王戦第三局、どう思いますか？
後手、二手目３二飛、という説もありますけど・・・。』

『明日の女流王位戦は？
僕は石橋さんにぜひ防衛してほしいんですけどね。』

『棋士のブログなんか見てますか？渡辺竜王のとか。
実は、僕も将棋関連のブログ書いたりしてまして・・・。（笑）』

なーんて。

いえ、実際にはもちろん話しかけられないうちに、

電車は僕が降りる駅に着く。

えっ、なんと？！
おじさんも降りた

おじさんは、週刊将棋をカバンにしまわず、手に持ったまま、マイナビのところを広げたまんま、エスカレーターを降り、改札を出て、帰って行った。

へー、同じ街にいるのか。

こんな将棋ファンがいるのか。

はー。

（車内の、こんな至近距離で、
二人も週刊将棋を読んでいる優しそうなおじさんがいて、
なんと、二人とも同じ駅で降りたのだ。
こんなことに気づいた人はいたかな？いないな、きっと。）

あったかい気持ちになった新鮮な帰り道でした。