即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

ハチワンダイバー効果

2008年05月28日 02時21分59秒 | 将棋
ハチワンダイバー、第四話、見ました。

先々週の第三話(視聴率11%!)は、渡辺竜王が好きだと言うキャラクター、大杉蓮演じる「二こ神(ニコガミ)」の話でした。
「わしが勝ったらそよちゃんのおっぱいをもむ!」
これにはドキリとしました。

環那ちゃんも、「失恋するよりつらいこと」、と今週の感想戦で語っていますね。

そして、先週の第四話は、劇団ひとり演じる漫画家「文字山ジロー」の話。
二話に分かれたので、その前編です。

面白かったのは、菅田が手が読めず苦しんでいる時、持ち時間がどんどんなくなってきて、文字山が叫ぶ。

「お前の命はあと30秒を切ったぞ。」

これを聞いて、ハッとしました。
将棋ファンであれば、ニヤリとする会話。

当然、わかっていての脚本なのだろうと思いました。

昔、米長永世棋聖が、持ち時間を確認する時、「私の命は?」と聞いたという話です。

脚本は『ライアーゲーム』や『ガリレオ』などの古家和尚さん。

こういう深い台詞がときどき普通に入っているのって、考え落ちではないけど、とっても好きです。

そんなことまで承知の上での脚本であろうと信じてます。

将棋のことを何も知らない人であれば、それはそれで、迫力ある台詞と感じるだろうけど、マニアであれば、また別の楽しみがある。

メインターゲットは、将棋をあまり知らない人たちということでいいし、そういう人たちに将棋の魅力をわかってもらえれば言う事ないのだけど、ついでに僕ら将棋ファンにも、そんな風に楽しませてくれればいいと思いました。

もともと原作者の柴田ヨクサルさんは、もう少しで奨励会入りしていたという実力者なので、原作からこういう言葉が入っていたのか、はたまた、監修の鈴木八段のアイディアなのかわからないけど、こういうちょっとした演出、今後も期待します。

例えばだけど、下記のような言葉を、シーンに応じて、うまくアレンジして台詞にできたら面白いと思うけど、どうでしょうか。

「魔境から戻れなくなる。」
(アレンジ例)「そんなに深く読んでいると、海の底から戻れなくなるぞ!」

「きれいな手は駒が笑う。」
「きれいな手を指せば、駒が笑うんだ。ほら、笑っているだろう。」

「あの滝を止めてほしい。」
「気になるので、雨の音を止めてくれないか。」

「名人など所詮はゴミのようなもの」「じゃあ君は一体なんだ?」
「ゴミにたかるハエだな」
「真剣師として勝ち続けたところで、ゴミのようなものだ。」
「じゃあ、お前はなんなんだ。」「ゴミのまわりを飛んでいるハエだよ。」

ハチワンダイバーに出演するキャラクターの性格などを考え、
こんな言葉がところどころにうまく出てきたら、
これからのストーリーに、ますます深みが増すのではないでしょうか。
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