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望むべきは…。


フォッハと言う学者が、太陽の光でスペクトルを取ったところ、
黒い線が数十本あることが、判明した。
その線の正体を探ってみたら、1本、かけていたことも分かったが、
その答えは分からなかった。
その黒い線の正体は、元素(原素?)、
太陽光の中で、燃えているナトリウムや金などが燃えていたのだ。
光に対する学説には、電磁波説や物質説などとあるそうだが、
1つ、はっきりしているのは、人間は暗闇では、視界を得られない。
つまり「見えない」と言うこと。

今月6日
東京、神宮前の木製の展示物内に置かれた照明器具より
飾り用の“木くず”へと出火し、
5歳児が亡くなるという火災事故があった。
痛ましい事故でもあり。
考えさせられることも多かった。


先史時代の人類が、焚き木の火から、
“灯り”と“温もり”を得ていた時代から、
照明設備の発する高温による事故は少なくなかったと推測される。
それに、昔、学校の授業で習った話だと。
電球…。
正確には、白熱電球が点灯する原理は、
“フィラメント”と呼ばれる電球内にある細い導電部分に流れる電流が、
電気抵抗にともなって発熱し、光源となる。
もっと簡単な言い方をすれば…。
白熱電球は、電気を熱源として、光るので、
“明るい”ものほど、“高温”を発するということ。

近年、普及しているLED照明は、白熱電球とは、原理が異なる。
LED(発光ダイオード)は、電子の持つエネルギーを、直接、“光”にする。
そのため、電球と比べて、ほとんど熱を発しないけど。
そのままでは、照明設備としては、あまり明るくもない。
そこで増圧装置を用いて、光を明るくする。
(※色々と割愛しているので、あまり正確な表現ではないけど、ね。)
この増圧装置は、かなりの温度になるので、
近くに燃えやすいものがあれば、LED照明とは言え、
火災のような事故へとつながる
実際、白熱電球用の照明機器にLED照明を用いたことでのトラブルも聞く。
電球タイプのLED照明は、底部のコネクタ周辺に増圧装置が組まれている。
熱が、底部から逃げない構造になっている照明器具なら、
注意する必要があるとも聞いている。
<LEDに関する過去の記事「これも、ひとつの未来。」



追記:
以前、このブログ上でも記したこともあるけど。
世界初の“電球”を発明したのは、エジソンではなく。
エジソンは、電球の実用化を行った人物。

暗視装置の発達した現代においても、光源装置の需要はなくならない。
そして、古くから、照明装置(設備)には制約があった。
懐中電灯に例えるのなら、電球の性能による光量や消費電力。
つまり、明るさや使える時間に限界があるということ。
近年は、白色LEDや高性能電池などが開発され、急速に普及している。
おかげで、小型で軽く、長時間使用できる懐中電灯なども、
手頃な価格で入手できるようになったけど…。
この火災事故は痛ましい話であり。
しかも、これからの時期は、空気が乾いていく。
やはり火災への注意は必要なところ。

2021年7月:さらに追記
本日(2021年7月13日)。
東京地裁は、この2016年11月の火災事故へ、
禁固10カ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。
安全性への配慮が足らず、子供の命が失われたことを考えると、
誰かを、悪者にして、法律的な処罰を下したから、
“はい、お終い!”となるものでなく。
後味の悪いものがある。
だから、せめて祈りだけは残しておきたい。
<2021年7月加筆訂正>
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