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はんぐおーば

二日酔いを意味する英語の「はんぐおーば(a hangover)」
まあ“酔っ払い”の言うこと。by.NA-094

愚酷醜齢(前編)

2017年03月28日 12時34分56秒 | 寒空小人
(2017年3月に記事名を“脅威拡大、権威失墜”より変更)

「職場の腐敗」と言えば、大げさにも聞こえる。
たしかに背任や横領といったほどの違法行為ではないが、
起業理念から外れている…と言えば、珍しくもない話かも知れない。


数年前、事業所に新人が配属されることになった。
入社したばかりの新人と言っても、学生上がりの”新卒”ではなく。
還暦を迎え、前の会社では、定年まで営業職にいた60才過ぎの男性だった。
終身雇用が崩壊して、転職や中途採用も珍しくない世の中とは言え。
顧客先で、ポケットに手を突っ込んだまま、無神経にプラプラと歩き回り。
先輩社員に”呼び捨て” や”タメ口”で話すような社会常識が、
欠落しているような人物だった。
このような服務態度の悪い人間と言うのは、
履歴書や職務経歴書、面接を行なっても分からない場合も多く。
このような人物がいれば、職場の印象は悪くなる。
一時期、よく使われていた言葉に“自己責任”というものがあったけど。
本当のところ、サラリーマン社会には“自己責任”などというものはなく。
“連帯責任”となる。
新人でも、後輩だろうとも、ちゃんとやってもらわないと、
職場の人間全員に、余計な負担が増えていく。
だから、同僚の不始末は、他人事ではない。
しかし、年長者に厳しい態度をとるのは、かなりの精神的な負担。
ハッキリ言ってしまえば…、
“年寄りをイジメている”ようで、イヤな気分にもなる。

それに極端な成果主義を唱える気もないので、
職場で「出来ないヤツ」を擁護することも、ある程度は仕方がない。
さて、どうするか?
年令も高く、職務経験も長ければ、関係者から期待されるものも大きく。
この仕事はできないなら…。
こっちの仕事をやって、ね。
イヤイヤ、こっちの仕事もできないよ…。
仕事ができないのなら、給料は払わないのか?
他の人に2倍、働いてもらうのか?
同じように仕事ができない人間が、もう1人きたら、どうするのか?
世の中には、誰かが言わなければいけないこともあり。
仕事にかかわることともなれば、無関心ではいられなかった。



追記:
新卒で入社した20年以上前のこと。
職場でポケットに手を突っ込んでいたら…
「ずいぶん、崩れた態度でいるじゃあないか」と、先輩社員から、怒られた。
ポケットに手を突っ込んでいる姿は、崩れた印象をもたせる。
つまり、だらしなく、調子はよくても内容のないものに見られかねない。
当時は、そこまで理解することは出来なかったが、
何度も注意されていくうち意識するようにはなった。
“仕事”と言うのは、生活の中で大きなウェイトを占める。
それだけにツマらないことのようでも無視はできない。

(2021年3月加筆訂正:続く⇒)

妥当か不当?:寒空小人

2017年03月18日 00時45分09秒 | 寒空小人

「お客様は神様です」という言葉は好きになれない。
現在は、サービス業に限らずに“お客様目線”が望まれている。
そんな状況で「お客様は神様です」などと言えば、
「自分が神様だ!」と言っているようなもの。
それに商業的なサービスは、アシストであって、”おもてなし”ではない。
”おもてなし”は、日本的な無償のもの。
”サービス”は「無料」という意味ではなく。
”善意”の押し売りは、サービスではないと分からない人間までもいる。
的外れなサービスは、なおざりで過剰さが目に余る。
そんな悪しき体質が改善されることもない企業は少なくもなく。
同じような苦情を、いつまでも繰り返し、
対応していくことになる。

(カテゴリーを変えて「妥当か不当?:深夜考番」からの続き)
今から、10年以上前、プロクレーマーからの不当要求に
数件ほど対応することがあった。
それは対応力のある業務能力が評価されたから…という訳ではなく。
誰もが嫌がる“面倒臭く”て“手間のかかる”仕事など、
やり手がいなかったからでしかない。

それでも…。
誰かが多発するクレーム事案には対処しなければいけなかった。
かなり悩まされたのが、
通常の業務手順を逸脱した素行の悪い社員たちの後始末。
サービスとクレームは、無縁ではなく。
「この人は、何もしてくれなかった!」
「あの人なら、これをやってくれた!」などと、
同じ職場内での対応が、マチマチでは、つけ込まれることになる。

最初のうちは、謝罪すれば済んでいたことも、
何度も繰り返せば、それだけでは済まされなくなる。
まず、こちらの行動や対応を是正する必要があったが、
改善されることもなければ、処罰もなかった。
クレーム対応するものに権限がなければ、
責任のある対応や言動などは出来るハズもなく。
同じ案件が繰り返されていくことで、手詰まりになっていく。
そうやって1つの事案に対応しているうちに、
別の事案が増えていく。
こちら側の不手際や不始末であれば、
苦情を受けるのも、当たり前だけど、
そこに、不当な要求をしてくるものが加わってくるのだから、
とてつもない負担となっていった。
<2020年7月誤字脱字訂正>

追記:

近年まで、“民事不介入”として、
“不当要求行為”への対応に関わらなかった警察も、
悪質なプロクレーマーの存在が明るみになってきた10年前ほどから、
民事暴力として扱ってくれることもあり。
最近は、話題になることも減ったプロクレーマーや不当要求事案。
しかし、クレーム(苦情)が多発すれば、
“悪人につけ込まれること”にもなりかねない状況が
変わったわけでもなく。
企業側に自浄能力が求められるのは、
現在も変わらないハズなんだけど、ね。
(関連する過去の記事「言葉を変えても、”たかり”でしかない」)
(関連する過去の記事「詭業社会の崩れるモラル」)

袋小路

2017年03月13日 00時33分57秒 | 寒空小人

ミスやトラブルやミスがあれば、
“お前(部下)が悪い!”
“アイツ(本社)やコイツ(顧客)がオカしい!”
などと、
単にミスをした人間だけを注意して、
同じような事象が頻発する原因を考えようともしない。
そんな場当たり的な対応が続いていくと…、
「こんな小さなミスで、いちいちウルさいなぁ!」
「またバレたら、ウルサイから黙っていよう」など、
隠蔽しようとする体質が染みついてしまう。
だから、組織社会において、ミスの原因を追究して、
同じようなことが発生しないように改善していくことは、重要なこと。

職場の体質改善を行えば、顧客からの満足(評価)を得られ、
現場の社員の負担も減らすことができるのに…。
「こんな仕事は、契約外じゃないかぁ!」
「本当なら、契約を受けたところが片付けるべき仕事だろう!」
などと…。
毎日のように、本社や顧客側への不満を、
部下を前に大声で口にしていたのが…。
数年前まで所属して部署の上司だった。
強気な言動と態度を見せてはいたけど…。
結局は、親会社や本社の言いなりで、自己完結していた。
神経質に見えるのに、繊細さにかけるところがあり。
その結果として、現場の救世主を気取りながらも、
1番弱いものを食いものにしているようにしか見えなくなってきた。
今、考えてみれば、実力や人望のない人でもなかったけど。
この上司のもとにいた数年間は、不安感とも不信感ともつかない気持ちを
抱えさせられていただけでしかなく。
人生を無駄に消耗しただけの時間としか思えない。

親会社や本社の言いなりのまま、
本社の要望を部下に伝えるだけの“メッセンジャー”になり。
現場への指示が曖昧になったりするのは、
現場責任者の実力や知識不足が原因であるとはいえ、
近年のビジネスの現場では、多様な対応が求められる上に、
それぞれの分野の技術が総じて複雑・高度化しているため、
1人の責任者が、すべてをカバーするのは難しい。
それぞれの分野に強い人間の意見を聞きながら、
それに対応するのにどのくらいの時間と人員が必要なのか、
相談していくのが現場責任者の役割なのですが……。
面倒くさいから、考えたくもないというところだったのかな?
それとも意識が回らなかったのか?
(関連する過去の記事「結末はカッコ悪く、気分最悪。壱」)
(迷惑な新入社員の過去の記事「愚酷醜齢(前編)」)
仕事で関わったことが、全て、円満に終わるとは限らない。
当然、やり残したことや、力及ばなかったことに、
後ろめたさは残っているけど、もうどうでもいいこと。
(2019年3月一部訂正)

蛇足:
大人になると誰かに、面と向かって注意されることが少なく。
それを貴重な成長の機会だと思って素直に受け取れるような謙虚な人間こそ、
同僚や上司であって欲しいのだが、そんな人物は、ほとんどいない。
学校教育などでは…。
「話せば分かる」などと、よく言われたものだけど。
いざ、社会に出てみれば、話してもダメなことの方が多い。
それどころか、こちらの話など理解すら出来ないものや、
もしくは理解する意思すらないものまでいる。
意見や価値観の違う人間同士が、お互いに折り合いつく話など、稀でしかない。
しかし・・・。
「世の中は、不平等で、お互いに折り合いの付く話し合いなど、稀ですよ」
…とでも、教育機関などが教えれば、大変な問題になってしまう。
理想と現実は違う。
それを教育の場で、はき違えるから、
別の問題が起きているようにも思えるときがある。
さて、 組織社会では、善悪の判断もつかないで、
自分本位な思考をするものが問題となることが多いけど。
“お互い”が折り合いをつけようとせず、
一方的に状況を片付けてしまうのなら、答えは簡単。
“力”のある方が押し通してしまって、終わりである。

こんな社会構造が、“間違っている”とは言えるけど。
こっちだって“正解”を知っている訳でもない。


雑報

2017年03月10日 00時50分36秒 | 寒空小人
(画像は、2年前のもの)
※この“はんぐおーば”では…。
かなりの脚色や誇張を加えて、記事にすることがある。
所謂、“大人の事情”というもので、
事実を記せないこともあるからだけど、ね。

もう10年以上前の春先の話、
当時は、各事業所から送られてきた書類を仕分けして、
必要とあれば、コピーを取って、主要部署への配布も行う業務をしていた。
…とは言っても、これは付帯業務の1つ、
配布する部署など少なく、簡単な作業。
そんなとき、新事業部のサービス部門が発足して、
「親会社からの要請書」「関連会社からの報告書」「社内の回覧」など、
3つの書類を分けていくことになった。
その日も、問題なく仕分けを済ませ、
通常業務を続けていたところ、内線連絡が入る。
第2事業部からだった。
“関連会社からの報告書が、一部多い”とのことだった。
慌てて確認し、調べるが、コピーカウンターは動いてなく。
新たな報告書が届いたという申告もなかった。
所属の上司と同僚にも聞いてみるが、
「はあ、枚数分はあったけどなぁ」と、どうにも判然としなかった。
万が一に備えて、こちらで預かることとなった。
昼前に、判明した。
この1枚は、第2サービス部への新しい配布分。
つまり、最初に仕分けするものだった。
所属の上司に、事実報告をしたところ。
妙な反応があった。
今、考えると、
“今、言われて思い出したけど、完全に忘れていた!”というところだろう。
妙に、よそよそしいとも、白々しい口調と態度で、
「以前に説明したじゃないか、君ィ…」との一点張りになった。
そんな伝達があったのか?
これが事実だとしても(どう考えても、ウソだけど…)、
同僚や部下への連絡が行き届かなかった態度と対応でもなく。
その不誠実さには、かなりの憤りを感じた。
その場で「申し送り簿」と「報告書」を開いてみる。
もちろん書いてあるハズもなく。
上司は、目を合わせようともしない。
他の同僚にも、“おい、そんな伝達を知っていたのか?”と聞いてみる。
これも、誰も聞いている訳がない。
この雰囲気に、とても耐えられくなったのだろうか?
「総務から、連絡を受けて、すぐに、みんなに報告したよ。」
「君は聞いていないのかね?困ったものだねぇ」
“困ったものなのは、アンタだよ!”とは言わず。
しばらく、黙っていることにした。
そのまま、職場の中が、かなり気マズイ雰囲気にはなっていくけど、
素知らぬ顔をしていることにした。
上司が、堪えきれずに、立ち上がったところで…。
「ちょうどミーティングもありますしね」
「他に聞いていない人がいないか確認しときますよ」とだけ言った。
やり過ぎたとは思っていない。
むしろ言い足りないくらいだった。
その数日後、同じようなことが起こった。
単純に、連絡事項の記載手順や報告要領が出来ないのだろうけど、ね。
「この裏切り者! 信頼関係がなければ、人はついて来ない。」
「裏切れば、見限られるぞ!」というのは、
ドラマのセリフだけど、本当のこと。

愚劣であればこそ、虚勢をはらず
謙虚であるべきなのだが…
それから、1~2年ほどで、当時の上司は、定年を迎え、
もう会うこともなくなった。
<2020年7月誤字脱字訂正>

追記:

現在の職場では、定年を過ぎた中途入社の契約社員を雇用するようになった。
会社に骨を埋めるほどの覚悟もなければ、やる気もなく。
愚かで無能だが、根拠もないムダな虚栄心だけは高く。
他の会社では、部長や課長だったなどと言われても、
仕事が出来ないヤツがエラっそうにされても迷惑なだけ。
職場における“裏切り者”に振り回されてしまうのは、
職場の自浄機能がなくなってしまったのか?
それとも、元々、ないのか?
どちらにしても、余計なものに手間を取られてしまう。

愚劣

2017年03月01日 00時27分06秒 | 寒空小人
(画像は、6年前のもの)
最近、別の事業所で起きた大きなトラブルの報告が、
社内の回覧書に記されていた。
内容は…、
顧客側との決められた手順を怠った人物がいたことから、
(顧客側の)総務部へと電話連絡があり。
エンドユーザーに事業所の人員が総がかりで対処する事態となり。
今後は、契約破棄どころか、損害請求もあり得る状況とのことだった。
このような事態が起こらないように事業所において、
マニュアルまで作成されていた。
しかし…。
この人物はマニュアル上の手順を逸脱していたようだった。
おそらく、“面倒臭いから…”と、
今まで、手順を素っ飛ばしていたのが、
ついに発覚してしまったと言うのが、本当のところ。

数年前、この事業所とは、別の事業所において、
中途入社の社員を指導することがあった。
自分よりも、ひと回り以上も、年上の人物への実務指導ともなれば、
色々な配慮が必要になる。
慣れない業務にマゴつき、ミスも目立ったけど、
年下から、一方的に責められるような口調をすれば、
面白くもないだろうから。
例え、相手のミスであろうとも、厳しい言動での注意は避け、
感情的にならないようにもした。
しかし…。
「このテーブルを会議室へ持って行って下さい」と、
何事かを頼んでも…。
「あっ、でも、先にイスを確認した方がいいのではないですか、ね?」
このように手順や取決めが出来ているようなことにも、
一言か二言を、必ず挟んできた。
「まずテーブルを配置しない事には、どうにもなりません」
「イスは、それからです」
当初は…。
“仕事や職場にも慣れていないから、不安なのかな?”とも思っていた。
それに、一見、神経質そうなタイプにも見えない。
むしろ、普段から、調子のいいことを言っているよう人だった。
それでも…。
なかなか仕事が覚えられないのか?
何度も同じようなことを、繰り返し、説明することもあった。
そんなときに…、
「職場にマニュアルもないなんて、
今までに働いてきた職場などでは信じられない話だよ」などと。
一見、おだやかにも見える表情で、かなり無神経なことを口にした。
こっちだって、配属されたときには、
マニュアルどころか資料も備品もなく。
すべて手探りで、先輩の同僚と共に四苦八苦してきたのだ。
それに紙ベースのマニュアルは存在しないが、
職場の責任者やベテラン社員の指導力は、決して低くなかった。
世の中には、怒っても仕方のないこともあるけど。
ここは、ちゃんと言わなければいけなかった。



今になって思えば、ただゴネているだけのこと。
面倒くさいことは、やりたくなかったのだろう。
それが、今回、このトラブルを引き起こした人物だった。
仕事に必要なことを教えてもらっているという実感や認識がなく。
だから自分から仕事を覚えていくのだという意識すらない。
職務を完うするようなタイプでもなかった。


この“はんぐおーば”では…。
ちょっとした脚色や誇張を加え、記事にすることがある。
所謂、“大人の事情”というものもあって、
そのまま事実を記せないこともあるからだけど。
“まったくの創作ですよぉ!”と言えないのが、残念でもある。
※つまり、しょーもない真実だと言うこと。

(似たような過去の記事の1つ)
<2020年7月誤字脱字訂正>