The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2010 ロア ピノ・ノワール ゲイリーズ・ヴァインヤード サンタ・ルチア・ハイランズ

2012-07-10 04:28:46 | ワイン
『ガクアジサイ』が見頃の今日この頃ですが、
帰り道はこの通り、雨が降ったり止んだりのハッキリしない天気、
タダでさえテンション上がらない月曜日ですが、こんな天気じゃあナオサラです。



昨晩は一昨晩の多大なる影響を受け、24時間の断酒を敢行!
24時間じゃあ断酒もヘッタクレも無いだろうと揶揄もされますが、
ワタクシにとっては、年に何度も起きない怪奇現象みたいなものでして、
それなりに『やった!感』はありまする!

さて、同じ時間まで仕事をしていたK子さんと合流をし、
今日はササッと『ざくろ』で夕ご飯をいただくことに致しました。

運転手を交代してもらって、ワタクシは『ピリ辛茄子炒め』『生姜焼き』と生ビール!
K子さんは定食を食べて家路に着きました。

家に着くなり、セラーを弄って、
3日前の『コンポジション・レイフ ヨーゼフ・マイヤー 06’』を取り出して、
残り2杯の濃厚イタ系で中華の油を流します。



そうこうしている内に、BS放送では、黒装束の蟹股のおっさんが居酒屋を練り歩く姿をタダタダ流す、
『酒を我慢している善良市民を無駄に刺激し、酒飲みを喚起する俗悪番組』が始まりまして、
見ているうちに、当然飲みたくなった・・・

で、しょうがないのでマタマタ奥のセラーから取り出したのが表題のワインだったんですね!



久しぶりの濃密系カリピノです。
さてこのワインのお味は・・・

と、その前に『ロア』という造り手は何者か?といいますと、
あの『カリフォルニア版ラ・ターシュ』が育まれる『サンタ・ルチア・ハイランズ(モンタレイ)』の、
2大巨匠と言われるが『ピゾーニ・エステイト』の『ゲイリー・ピゾーニ』と、
もう一人が『ロア』の『ゲイリー・フランシオーニ』とのことなんですね・・・

で、とにかくこの造り手は品薄状態で、全部あわせても日本国内に60本しか出回らない代物!

加えてこの『ゲイリー・ヴァインヤーズ』は2人の『ゲイリー』、
すなわち『ゲイリー・ピゾーニ』と『ゲイリー・フランシオーニ』の共同所有の畑らしい!

しかも『ロア』の醸造はカリフォルニア第1位の人気醸造家『エド・カーツマン』による物なんですね!

で、まるで自分がインポーターにでもなった気分で、
イロイロ並べ奉った訳ですが、ワタクシが飲んでみての正直な感想は、
やはり『ラ・ターシュ』だろうが、なんだろうが、ワタクシはカリピノは苦手じゃ!ということ・・・

果実のアロマは完熟からドライに近く、スパイシーで、オーヴァー・デコレイション!
味わいはネットリと甘く、濃密極まりなく、ただただゴージャス!

結果、ココすなわち『サンタ・ルチア・ハイランド』と『ソノマ』の銘醸地とどっちがイイのか?
と聞かれれば、今の時点では『ソノマ』と言うかもしれません!

酔いというのは恐ろしいことで、こんなワインを事も無げに開けてしまった自分がコワイ!
断酒があけてソウソウの出来事でした。