The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2005 コンポジション・レイフ ヨーゼフ・マイヤー

2012-07-07 06:11:13 | ワイン
濃厚な赤ワインが飲みたくなった、と久しぶりに意見が一致し、
そういえばアレあったよな・・・とセラーの奥から取り出したワインがコレ!

アルト・アディジェの鬼才にして、あの『ラマレイン』の造り手!
『ヨーゼフ・マイヤー』の『スーパー・ヴィーノ・ダ・ターヴォラ』であります、
『コンポジション・レイフ』なんですね・・・



飲んでみまして、とにかくビックリ致しました!

以前『ラマレイン』にも腰を抜かした訳ですが、
このワインはそれ以上にシリアスかつエレガント!

濃厚さの中にも心を静める『大海の凪ぎ』のような穏やかさがありまして、
寝る直前にコレだけで飲んだのですが、睡眠導入剤のようにスッキリと眠ることが出来ました。

さてそのワインは、向こうが見えないほどの黒に近いヴァイオレットを呈していまして、
それは『ラマレイン』に準ず!

グラスに注がれて直ぐの香りは、西洋スギの香気に、ミネラルが絡み合い、
そこにリコリスやら漢方のニュアンスが立ち上がり、
その甘いトップに『デイズド&コンフューズド』てな調子・・・

そしていよいよもって、ブラック・プルーンやカシスの濃密なアロマを楽しめます。

フルーツは酸度が抑えられ大柄なタンニンが伴うも、
そのタンニンは甘くシナヤカでザラツキなどありえません!

暗くラヴィリンスを彷徨うがごとくのダークな味わいは、
もはや媚薬のようでもあり、食事と合わせてなど七面倒なことは無しにして、
コレだけ舐めて、満足したら、ベッドに向かうのヨロシ!

そんな『コンポジション レイフ』ですが、セパージュはと言いますと、
カベルネ・ソーヴィニヨン50%、カベルネ・フラン20%、プティ・ヴェルド20%、
それに地場の陰干ししたラグレインを10%加えているとのことなんですね・・・

まるで『アマローネ』を連想させますが、『アマローネ』よりもスティルに近く、
自然な味わいと言えるでしょう!

素敵なイタリア濃厚系ではありました!