The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1993 シャトー ラ・フルール・ド・ゲ ポムロール

2011-01-30 15:33:53 | ワイン
さしずめ、このワインが62回目の『キュイジーヌ・・・』の後半の華!

ジッサイの話、18年のストロークで、見事に熟成の高原部をひた走る姿を見せつつ、
最後の肉料理との相性も抜群で、ヒジョーに美味しくいただきました。


『ラ・クロワ・ド・ゲ』の100%メルロの贅沢キュベにして、
アラン・レイノー博士の秘蔵っこ!
しかも立地は『ペトリュス』と『ヴィユ・セルタン』の間であり、
加えて、ミッシェル・ロランの手によるプロパガンダを考えれば、
濃縮、黒々系の極旨メルロを想像いたすのですが、
むしろ1993年物は、リッチでふくよかではあるものの、エレガントであり、
お出汁系の美味しい味わいなんですね・・・

逆に、なぜにカベルネ系を添加しないのか?
との疑問も出かねないほどの、優しいポムロールでして、
造り手の真意はいかに?と言いたい所ですが、これはこれでイイのでしょう!

美味しくいただきました!

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パトリス・リオン03’ですと、ここが押さえどころ?


92’ラ・フルール・ド・ゲなら買えます!


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PS:遅くなりましたが、『第62回 ワインとキュイジーヌの夕べ』の写真集がアップしております!
   ホームページのロゴからどうぞ!

2003 シャンボール・ミュジニ レ・クラ ドメーヌ・ミッシェル・エ・パトリス・リオン

2011-01-30 13:01:00 | ワイン
イトウゾ神父が、大ぶりのバルーンタイプのグラスに、うやうやしく注いだそのワインは、
濃厚な色合いで、なおかつエキゾテのムードがムンムン!

ミルキーな乳化した様な香気とともに、色香漂うアニマル系が渾然一体なんですね・・・
そいでもって、なんとも言えないスパイス感と、熟れた黒系果実のアロマがワンワンと立ち昇ります。

味わいは、濃厚でグラマラスな酒躯を持ち、酸度は意外にも抑えられている!
加えて、もしやフランス以外のボルドー系?と惑わすほどのタンニンと骨格を備え、
しかも、飲んでみますと、流麗な味わいを体感できるわけ・・・

こうなると、全く持って疑心暗鬼とはこのことで、
先日のオテルにて、自分自身が仕掛けた罠・・・

すなわち、ニュージーランドのボルドー系であります『プロヴィダンス』の97’物を、
ブルゴーニュグラスで出題した事が、アタマから離れず、
口には出さずとも、ホボ『プロヴィダンス』のヴィンテージ違いと思っていたんですね・・・

でも、まてまて・・・
こうゆう時は、あと10分は待つべきジャン!
と、似非・ワイン・ヒートとの差別化を知らしめるべく、いつも変わらぬ冷静な対応♪

そうしたら、思ったとおり、ボディーが落ち着きを取り戻し、果実味が首をもたげます!
こうなると、想像を絶するほどの凝縮感を持ったブル・ピノもありえる状態に・・・

で、結果『ブルピノ、しかもニュイ』ということに・・・

2003 シャンボール・ミュジニ レ・クラ ドメーヌ・ミッシェル・エ・パトリス・リオン

素晴しい、当たりワインは間違いなし!
濃厚さの中に垣間見せるエレガンスは見事の一言・・・

押えて置くべき、造り手でしょう!