The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1990 ニュイ・サン・ジョルジュ 1er Cru リュー・ド・ショー アンリ・エ・ジル・ルモリケ

2011-01-14 22:05:34 | ワイン
あまりの寒さと、雪降りによる足元の悪さの後遺症で、
夜は自宅に蟄居しておったのですが、週末のオテルのこともありまして、
昨晩トウトウ大通りの行脚に出かけました。

行き先は新年初めてのヌッフ行脚♪

その日は、『ニモクビール会』とのことで、ヌッフのホール中央は、ビール飲み連が占拠!
おのずとワタクシドモは奥右端のカウンター席を陣取りました。

まずは冷えたビールで、喉を潤しつつ、
ネギの陶板焼き、白金豚の自家製ソーセージで腹ごしらえ!
続いてよく冷えた濁り酒を飲み始めた頃には、ビール会も大盛り上がりとなりまして、
ワタクシドモは、そろそろ『御いとま』しましょうか?とも考えたのですが、
この寒空に、ワインも飲まずに別場所に移動する事を考えますと、
もし移動の最中に、凍え死んだらどうしよう?なぞ誇大妄想に陥りまして、
ソノママ引き続き、お世話になることに致しました。

という事で、イトウゾ神父にワインをお願いした訳ですが、
登場したワインは何と!ブルゴーニュにおいては世紀のビッグヴィンテージ!
1990年物のワインでありました。

1990 ニュイ・サン・ジョルジュ 1er Cru リュー・ド・ショー 
アンリ・エ・ジル・ルモリケ



驚くべき事に、このワインがその日の一本目だったのですが
(すなわち、二本目もある・・・ということ)
このワインが、のっけから素晴しかったんですね・・・

濃密なガーネットに近いヴァイオレットの色合いで、その時ワタクシ、
1997年もの?かと思うほど、若々しく感じたんですね・・・


しかしながら、キャッチーな熟成香には、
オールスパイスやらトリュフやら麝香鹿のオシリやらが満載で、
加えてブラッキーなフルーツと大地の風味を感じます。
ワタクシ、グラスに鼻を近づけたまま、暫し陶然とする始末なんですね・・・

味わいには、充分すぎるタンニンが存在するのですが、それも甘く撫で肩のタンニンでして、
むしろ果実のアクセサリーになることはあっても、邪魔になることはありません!

総体的に言えば、酸度が低く、重厚な、クラシックタイプの熟成ピノの佳作!
と言ってもいいでしょう。

結局の所、そそくさと一時は帰ろうと思ったワタクシですが、
グングン良くなる、正気に帰る!てな事になりました!!
酒飲みの性(さが)と言うことなのでしょうか?