The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2001 グリオット・シャンベルタン ポンソ

2011-01-21 07:00:58 | ワイン
4本続いたボルドー系列のあとに、どうしてもブル・ピノで〆たいワタクシは、
10年の熟成期間を経た、ポンソのグリオット・シャンベルタンを、その会のトリに据えました。


ポンソは『クロ・ド・ラ・ロッシュ キュヴェ・ヴィエ・ヴィーニュ』が、あまりにも有名ですが、
このほかに、『シャンベルタン』『シャペル・シャンベルタン』『シャルム・シャンベルタン』
それに『クロ・サン・ドニ』ときて、今回の『グリオット・シャンベルタン』と、
北部ニュイに5つのグラン・クリュを所有しております!(まだ、あったかな?)

2丁目で良く飲みました、89年物の『クロ・ド・ラ・ロッシュ』が思い出されます。

実は、このドメーヌは、これは全くの私見なのですが、
まずまずのヴィンテージで、驚くべき出来映えを見せる一方(例えば1991年)
世の中では『最高のヴィンテージ』と言われる年に、
イマイチの出来になることが間々あって(例えば1996年)、
今回の2001年も、開けてみるまでは、ドッチに転ぶかビミョーでありました!

しかしながら、『まずまず』⇒『驚くべき出来映え』の鉄則の通り、
この『2001』という『まずまず』で、『驚くべき・・・』までは行かないまでも、
『見事な出来映え』をみせてくれたんですね・・・

濃密なルビーの色合いで、充分にミネラルを吸い込んだ、テロワたっぷりのトップです!
ほどなく、グリオらしい『チェリー系列』のアロマが立ち昇り、赤い花の香水と、
滋養を感じさせるアクセントを楽しめます!
味わいには、いわゆるフィネスと言える、最高の調和があり、
その余韻も後ろ髪引かれるもの・・・
グリオットのピュアーな風味と、僅かに垣間見せる野趣をも楽しめる、
久しぶりに素敵なポンソではありました。