The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1989 シノン・ルージュ ラ・ロッシュ ルノワール

2011-01-19 20:48:51 | ワイン
小人町の『ベルVル』さんで、このワインの2002年物?を飲んで以来、

確か1989年物が、どこかにあったはず!ということで、
いつかブラインドで出しましょう、と心に決めておりました。

今回、ラスラス前で登場させたのですが、いくらカベルネ・フラン100%のワインとは言えど、
ここでの出番は、いささか荷が重かったか?とも感じた訳ですが、
石英交じりの粘土石灰土壌のテロワと、100年の古木からくる、
繊細でスタイリッシュな果実を楽しむことが出来、
なおかつ合わせたキュイジーヌの『牛肉のグリル、トリュフ添え』とのマリアージュが、
想像以上にベストマッチとなり、まずはホッと胸をなでおろしたわけなんですね・・・


1989年と言えば、21年の熟成期間ですが、
色合いはボルドーより淡く、風味も赤系果実に偏り、色香も小ざっぱりとしたもの。

余韻と深みはボルドーに譲り、果実は気軽で、
今回たまたま1989年物にありつけましたが、このワインはリリース直後で飲んでもOK!
古樽で3年、瓶熟で2年の元詰めでの熟成期間の後のリリースとのことで、
その意味では、なるほどね・・・ってことです!

しかしながら、ロワールのフランの中では、飛び抜けたものと言えるでしょう。