The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ドメーヌ・リエッシュはアルザスの純心?

2010-04-02 20:14:35 | ワイン
昨日の木曜日は3時過ぎにJンク堂書店を訪れまして、


『パーク・ライフ』の後に続いて読む『吉田修一』を買い込みました。


それは『熱帯魚』を含めた、3篇の短編が入った文庫本でして、


早速、今の時点で最初の1編『熱帯魚』は読み終えました。


とにかく、凄い勢いで読書に耽溺しております。


さて、先日のW氏を囲んでのワイン会ですが、


中盤に出てきた、何種類かのアルザスワインが素敵でした!


造り手は『ドメーヌ・リエッシュ』と言いまして、


ストラスブール近郊のミッテルベルカイムという街で11.5haの自社畑に、


10種類ほどの品種で、25種類ほどのワインを生産しているらしい・・・


今回、Wかつき氏にご紹介していただいたワインは次の4種↓


2006 クレマン・ド・アルザス シャルドネ


2007 アルザス・リースリング


2007 アルザス・グラン・クリュ ヴィーベルスベルク リースリング


2006 パサージュ ブラン・ド・ノワール


でありました!


この造り手を、この流れで、続けて飲み込みますと、


一貫して感じる事は、ヒジョーに丁寧で、尚且つ自然な造りであること・・・


加えて、グラスの中でのチョットの待ちで、大きくメタモする姿を見ますと、


数年間で大化けする余力を秘めているということ・・・


そんな気がいたします!


ピノ・ノワールで白を仕込んで、


更にヴァン・ジョーヌ風に醸造した『パサージュ』の面白さ、もさることながら、


微かに貴腐った07’グラン・クリュの『ヴィーベルスベルク』は、


イカニモという感じでしょうか・・・


ファミリーでセッセとこしらえた、アルザスの純心と感じたのは、


ワタクシだけでしょうか?

『パレード』に触発されて、『パーク・ライフ』を読み直す!

2010-04-02 00:46:04 | ライフ
私の勘違いでしたのですが、吉田修一の『パレード』は新刊ではなくて、


2002年の発刊だったんですね・・・


で、なぜに最近本屋の店頭に並んでいるかといいますと、


それは、映画化されたから、というのが主だった理由のようです。


実は『パレード』は山本周五郎賞を受賞した、彼の代表作の一つで、


芥川賞受賞作品『パーク・ライフ』のチョット前の作品なんですね・・・


てことで、今日は木曜半ドンでして、


夕刻から、ロビン・トゥルワーのアルバムをガンガンかけながら、


2007年物のペルナン・ヴェルジュレスのルージュを、


ロブマイヤーのバレリーナ・グラスで味わいながら、


その芥川賞受賞作を読み直しておりました。


ソウソウ、ペルナン・ヴェルジュレスの造り手はパトリック・ジャヴァリエでして、


白の産地でもある、その地所のテロワを存分に発揮し、


和らぎの、それでいて奥行きのある、美味しいボーヌを楽しんだわけです!


それにしても、吉田修一作品は、滋味の豊富なボーヌの味わいそのままで、


特にも、『パーク・ライフ』はそれを地で行った様な作品でした。


同一作品を二度読む事は、大ぶりのグラスでリターンして飲むワインにも似て、


初め気がつかなかった素晴らしさに、気づかせてくれるチャンスを貰う


ということでしょう・・・


いずれ、読書欲増幅中です!