The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1994 スミス・オー・ラフィット ブラン!

2010-04-18 10:02:51 | ワイン
ペサック・レオニャンの白ワインの良さを、本当に知りたいのなら、


やはり『熟成』の2文字が大事と言えるでしょう!


しかしながら、ぺサック・レオニャン白の熟成までの道のりはロングストローク!


オー・ブリオン・ブランや、ラヴィユー・オー・ブリオンなどの本格派の白ワインは、


20年の歳月でも、本当の熟成状態までは至りません。


今回ご相伴に預かりました、1994年のスミス・オー・ラフィットは、


正しく惚れ惚れするような、見事な熟成具合だったんですね・・・


グラスに注がれた瞬間の、アタマがグラッとするような濃密な香り!


それは、正しく液体の黄金色のニュアンスそのままに、


完熟した黄桃にマルメロのネットリした香気を感じ、優しいヴァニリンは液体に溶け込み、


甘い蜂蜜はトチの木を限定いたします。


液体は色合いから感じるほど濃厚ではなく、あくまでもスタイリッシュで、


品格を感じるもの・・・


それでも、底のエキスに潜む甘い果実には、禁断の秘薬の妖しさを連想させ、


飲んではまどろみ、マタ飲んでは恍惚に引き込まれる、見事な熟成の極致!


たかだか15年で、これだけの熟成感を醸しだす、このスミス・オー・ラフィット♪


モシあれば、全てをかなぐり捨ててでも、探しに行くべきでしょう!