The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ディケムの琥珀の誘惑は・・・

2009-04-30 21:32:27 | ワイン
30年の熟成期間で、黄金に琥珀の輝きを灯します。
若いディケムも、一つのディケム・・・

しかしながら、ボトリティス菌の悪戯の恩恵を得た葡萄だけ得る事できる、
威厳のあるブーケと複雑な味わいは、ある一定のストロークの成せる業・・・

79’ディケムは、今からが熟成の高原部の上り口に入ります!

トップには心地よいカラメル風味を伴い、これは溶け込んだ樽の強さの証明です。
焦がしバターとマンダリンオレンジのニュアンス・・・
過熟のフルーツには、熟れた蜂蜜と明確なスパイス感!
コンセントレーションの強さは中庸で、味わいのバランスは良年のもの・・・

79’ディケム・・・
マコTのトリで、美味しく頂きました!

春に良し!ラミッションへの巡礼・・・

2009-04-30 20:01:37 | ワイン
まさかこの時期に、ペッサク・レオニャンのかの豪奢なシャトーを拝めるとは、
思いも寄りませんでした。

しかも92’と88’であります。

そのシャトーとは、マッサーウオ司教御用達・・・
シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンに他なりません!

『秋の日の、ヴィオロンの溜息の・・・』
すなわち、ラ・ミッションは、ワタクシにとっての秋の風物詩♪
それはナゼかと言えば、その類まれなる香気が、それを連想させるわけ・・・

強く燻したような、そして濃密なミネラルと、大地の風味・・・
アイラのモルトを詰め込んだ、ビターチョコさえ思い出す!
濃密で力強いベリーの果実が、他を寄せ付けない豊かさを誇ります。

このニュアンスこそ、秋のキュイジーヌと合致するわけです。

しかしながら、ラ・ミッションは春に良し!
偶然起こった一瞬の『花冷え』のこの時期に、カラダを暖めてくれました。

92’はこの年にして、最高の熟成曲線!
色合いは88’よりアンバーに染まり、大地の香りと焙煎とシガーの、
男性的な香気を楽しめます。

88’はヴァン・ド・ガルドの遅滞から脱し、果実の豊満さを感じます!
これは92’よりいまだ青く、数年の余力あり・・・
むしろ隣のライバル・シャトーの向こうを張ったフルーツのグラマラス・ロック!
驚くべき変貌を遂げておりました。

この時期にこれが飲めたら、
主宰と月光氏に感謝を言うしかないでしょう・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

92’は、ご存知ココが最安値↓