戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

歴史を学ぶ、かな

2014年11月03日 | 想うこと

今日は文化の日ということで、高山の史跡施設の無料拝観が行われていました。

そこで、高山陣屋へ行きました。

陣屋の中に入るのは、20年ぶりくらいです。

しっかりと見て回るのは、小学校の社会科の授業で巡った以来かもしれません。

多くの観光客に混じって、順路を通り、一通り観ることができました。

平成になっていくつかの建物が復元されていまして、その中も拝見することができました。

その中の一つに、”嵐山の間”、があります。

江馬修さんの『山の民』を読んでいまして、といって半分だけですが、その嵐山の間に、新見郡代が、竹沢寛三郎が、梅村速水が座っていたと思うと、感慨深いものがありました。

16年前に復元された部屋なのですがね。

部屋は新しいのです。

そのため、素晴らしい庭が眺められることもあり、不謹慎ですが、ここでお酒を飲みながら庭を眺めることができたら素敵だろうな、とも思ってしまいました。

殿様気分です。

まったく呆れるほど、歴史を学ぼうなんて気はさらさら起きませんでした。

失礼しました。

 

 

 

 


芝居も色々・・・

2014年11月02日 | 想うこと

 

昨夜は、演劇風集団「背中屋」の演劇的公演『背中の正面』、を観にいきました。

会場は、古民家を改装した喫茶店で、和風平間に舞台と客席が拵えてありました。

観客は30名ほどでしたでしょう。

ほどほどの混み具合で、窮屈に感じることなく鑑賞できました。

基本、即興劇でして、漠然とした背景があり、いくつかのキーワードを巡り芝居が進行していくスタイルになっていました。

夕暮れ時の遊園地、真っ赤に染めているのは赤とんぼの群れ、と語ればノスタルジーに浸れそうですが、芝居はそこから、自分の背中をどうしたら見られるか、というテーマを巡り、シュールなコントが繰り広げられました。

時間にして1時間20分。

子役一人を入れて6人の役者によるパフォーマンスです。

二人もしくは三人での絡みが基本の即興劇でした。

感想としては・・・

どうしても一本の作品として鑑賞しようとする自分がいて、つかみ所のない印象を持ってしまいました。

そもそも即興劇にはスタイルなどというものはないのでしょうから、ストーリーを追ったり、背景を読み取ろうとしたり、テーマを考えようとすること自体が違っているのだと思います。

ですが、自分はそういうふうに鑑賞する癖を持ってしまっているため、ときどき突き放されるように感じてしまったのです。

現に目の前で繰り広げられているパフォーマンスは滑稽で楽しいのですが、その前後を繋ごうとしてしまうのです。

そういう点では、何ものにも囚われない若い感性の持ち主こそが、楽しめる作品であろうと思います。

私自身も、ばかばかしいやり取りに、何度か腹を抱えて笑いました。

楽しんでいる自分が居たことは居たのです。

ですけれども・・・ちょっと物足りなかったかな、と。

時間のことではないです。

せめて背景を、個人的に勝手に解釈して、ノスタルジックな景色を描いたのなら、それが生まれた元を見たかったなと、無理な欲求をもってしまうのです。

役者も含め、切なさに浸れる舞台は用意されていたように感じられましたから。

その世界にもう一回浸りたい、と思わせることができたなら、素晴らしいですけれど・・・。

 

 

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