今日も暑くなりそうですな。
台風も近づいていますから、影響があるでしょう。
昨日、東京へ行ってきました。
二か月に一回、日帰りですが、東京へ行っています。
久しぶりに、というか、25年ぶりくらいになりますが、新宿駅付近を歩きました。
映画館の新宿ピカデリーへ行くため、JR新宿駅から地下街へ入ったのですが、まったく方向が分からなく迷子になってしまいました。
しかも人で溢れているため、みなさん早く歩いていらっしゃいますし、怖気ついてしまいました。
昔は、40年前ですけれど、よく新宿の地下街を歩いて目当ての場所へいったものです。
昔の勘を当てにしていたのですが全然働かなくて、仕方ないので一旦地上へ上がり、スマホで地図アプリを出して目的地を検索しました。
便利ですね、アプリの指示通り歩き、映画館まで行けました。
映画館の中も混んでいること。
連休初めの土曜日ということもありますが、どの作品もお客さんがたくさん入っています。
私の観た映画は、『沈黙のパレード』です。
マチャ主演の、違うか、集団劇ですね、日本映画です。
館内はほぼ満席でした。
最初に点数を示せば……
3.6です。
悪くはないです。
丁寧に作られていますし、映画ならではの迫力あるパレードシーンもありまして、退屈することなく見られます。
真実を追求する過程が、それがこの映画の見どころなのですけれど、徐々にリアリティーが薄くなっていく感じがあったのです。
無理に捻じ曲げたような印象がありました。
出演されていた役者の皆さん、なかなかよろしいです。
それぞれに見せ場がありますし。
特に、敵役の役者さんは、ほんとムカつく感じがあり、良かったです。
残念なのは、マチャの印象が薄く、といって過去作は見ていませんが、一樹さんが強い印象を放っていました。
良いかどうかは別にして。
コウさんは、ごめんなさい、個人的に惹かれるものがないので、普通に見られました。
回想シーンの描き方、挿入の仕方が良くて、生意気なことを言いますが、作品の構成はとても良かったと思います。
だから、飽くことなく見られたということです。
だけど、全体の評価が、私の中では、3.6なのです。
あくまでも個人の評価です。
ここからはネタバレになります。
たぶん、原作では、読んでいませんが、過去の事件と現在の事件がうまくリンクされているのでしょう。
映画は時間が限られていますから、殺されたヒロインの心境がいまいち理解できないのと、もう一人のヒロインの動機が弱いところがあると思うのです。
偶然の積み重ねであったとしても、原作は、たぶん、トリックの解明が見せどころなのでしょう。
映画だと、そこに登場人物の心境を描きたいので、どちらかというと、そっちがメインになるため、結果、リアリティーが薄くなってしまったのではないかと、考えます。
象徴的なのは、一樹さんの演技が過剰なのでは、そこを見せたいにしても、少し引いてしまいました。
ガリレオファンの見方は違ってくるでしょうし、色々と評価の割れる映画かもしれません。
ところで……
映画といえば、映画館、昔と今では映画館もずいぶん違います。
私が40年前東京にいた頃は、名画座が多くありました。
現在は、数えるほどしかありません。
飯田橋にある、名画座ギンレイホール、お世話になったことがあります。
ビルの老朽化に伴い、閉じることになったということです。
張り紙が貼ってあります。
ファンが絶え間なく訪れて写真を撮っていました。
ただし、いずれ復活させるという支配人の言葉が記されていました。
名画座の、またはフィルムで上映する灯を灯し続けてください。