戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

タンタン

2011年12月11日 | 想うこと

『タンタンの冒険』を観てきました。

昼2時すきからの上演で、観客は2組5人でしたでしょうか・・・。

観る前から、たぶんお客さんは少ないだろうな、と感じていました。

観賞する前の印象として中途半端な感じがして、日本ではさほどうけないのでは、と思えたのです。

見終わって、息子に見るよう勧めたところ、「見たくない」、と即座に断られました。

リアルアクションなら良いと思うけど、しかもアンチャーデッドの真似っぽいものは観たくない、ということでした。

ちなみに、アンチャーデッドはインディージョーンズの真似っぽいものですけど・・・。

そんなわけで、高校生に触手が動かないものなら、当たらないかも、というところです。

ですが・・・

私はとても良かったと思います。

いやはや、感心・カンシンの連続でした。

一緒に観た妻は、前半寝ていた、と言っていましたが・・・。

たしかに、主人公と船長に感情移入しにくい、それはCGですからですが、分、物語に入りにくくてタルイ感じは否めないのですが、それでも、すごいと唸るような映像の連続なのです。

なんせ私は、現在では化石もののシネマディクトの末裔ですから、魅入ってしまえるのです。

CGである以上カメラが自由であるわけですが、けっして従来の撮り方から逸脱しないため、違和感が生まれないのです。

ですが、町を失踪するバイクのシーンでは、まるでディズニーランドのアトラクションに乗っているかのごとく疾走します。

それも無理がないから楽しめるのです。

さすが、スピルバーグだと感心しました。

物語は平板で、たいして新しくも感動もありませんが、それでも、エポックメーキング的なものになったと私は考えます。

ここまで作れるのか、という感動はあったのです。

CGは日々進化していますから、近いに日に、役者がいらないリアルな映画が登場するかもしれません。