『タンタンの冒険』を観てきました。
昼2時すきからの上演で、観客は2組5人でしたでしょうか・・・。
観る前から、たぶんお客さんは少ないだろうな、と感じていました。
観賞する前の印象として中途半端な感じがして、日本ではさほどうけないのでは、と思えたのです。
見終わって、息子に見るよう勧めたところ、「見たくない」、と即座に断られました。
リアルアクションなら良いと思うけど、しかもアンチャーデッドの真似っぽいものは観たくない、ということでした。
ちなみに、アンチャーデッドはインディージョーンズの真似っぽいものですけど・・・。
そんなわけで、高校生に触手が動かないものなら、当たらないかも、というところです。
ですが・・・
私はとても良かったと思います。
いやはや、感心・カンシンの連続でした。
一緒に観た妻は、前半寝ていた、と言っていましたが・・・。
たしかに、主人公と船長に感情移入しにくい、それはCGですからですが、分、物語に入りにくくてタルイ感じは否めないのですが、それでも、すごいと唸るような映像の連続なのです。
なんせ私は、現在では化石もののシネマディクトの末裔ですから、魅入ってしまえるのです。
CGである以上カメラが自由であるわけですが、けっして従来の撮り方から逸脱しないため、違和感が生まれないのです。
ですが、町を失踪するバイクのシーンでは、まるでディズニーランドのアトラクションに乗っているかのごとく疾走します。
それも無理がないから楽しめるのです。
さすが、スピルバーグだと感心しました。
物語は平板で、たいして新しくも感動もありませんが、それでも、エポックメーキング的なものになったと私は考えます。
ここまで作れるのか、という感動はあったのです。
CGは日々進化していますから、近いに日に、役者がいらないリアルな映画が登場するかもしれません。