戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

三送会

2011年11月14日 | 想うこと

昨夜は、山高野球部の”三年生を送る会”、がありまして参加してまいりました。

参加するというより、こちらは主宰者側で、私は司会を務めてまいりました。

そつなく行おうと思っていましたが、段取りが判らず焦ってしまう場もあり、なんとかしのいできたというところです。

しかも、三年生一人一人の話がとても泣かせるものでして、私は司会者席で、ハンカチで涙を拭き、テッシュで鼻をかみながらいました。

特に、マネジャーをしていた部員の子は、野球がしたくて入ったのにマネジャーになってしまい、とても悔しい思いでいたと語り始めました。

マネジャーになった当初は親にも話せず、ようやく話したら、父親がガックリしていたのがとても辛かったと言いました。

それでも、遠征の時には朝早く送ってもらい、親にとても感謝しているとも言いました。

式の前、後輩たちと試合をしたときに、野球って本当に楽しいのだ、と思えた、と話し、それを聞いて私は胸が詰まってしまいました。

マネジャーの部員だけでなく、辛い練習に耐えても、なかなか認めてもらえない、レギュラーになれない、そんな悔しい思いを抱えながら、彼らは三年間辞めずにいたわけです。

間違いなく、その経験が、将来役に立ちます。

進学し野球を続けることのできる部員も何名かいました。

それとは対照的に、就職が決まり、これでもう硬式野球を卒業する部員もいました。

高校野球は高校生の時にしかできない、当たり前のことですが、それを実感させられた、三送会、でした。