八百長問題で大揺れの大相撲の大相撲技量審査場所が昨日から始まりました。
産経新聞は今までと違った傾向を次のように書いています。
・幕内18番の決まり手を初場所15日間の幕内全取組と比較
寄り切りが3番で幕内取組に占める割合は16・7%(初場所の34・2%(寄り倒しを含む)、投げ技は5番で27・8%(初場所の14・2%)
幕内の平均勝負タイムは9・57秒(初場所の10・2秒)
中村審判部副部長(元関脇富士桜):「みんながいい相撲を取ろうという気持ちを持っていた」
・八百長再発防止の一環として、ペンとノートを手にした監察委員の親方が支度部屋で力士の動向をチェック。
・関取や付け人、床山の支度部屋への携帯電話持ち込みは禁止
産経記事の他に、今まで通りの検査役のほかに監察委員の親方が土俵を見ていること、監視カメラが数台取り付けられていることが目立った点です。
なお報道に依れば怪しい相撲があれば直ぐに検査役、観察委員、関係親方などで会議を開き監視カメラの再生を見ながら八百長か否かを判断するそうです。
[私の意見]
今回の大相撲の対策は一言で言って取り締まりの強化で、今後の傾向を見なければ判りませんが、一応の成果は上がっているような気がします。
然し、これで八百長が根絶できるかと言えば、大相撲関係者でも首を傾げるのが本音だろうと思います。
何故なら仲のよい力士達が、相手の昇進か降格かの分かれ目の時に、心情的に手心を加える所謂一人八百長は避けられないからです。
私のようなテレビの視聴者を含む見物側の立場から見れば、下記のような土俵上の激しい戦い、スリル満点の試合を見るだけで満足すると思います。
極端に言えば視聴者に取って激しい試合でれば八百長などはどうでも良いと思います。 勿論それが後で八百長と判れば白けますので、今までの対策も取る必要があると思いますが。
お客の立場から言って、見たくないのは、
・観衆を白けさせる実力上位の人が下位の人へいきなりのはたき込み
・体力の任せての押し出し、または寄り切り
見たいのは
・朝青龍のような豊富な技とその切れ
・貴乃花の様な相撲巧者
・土俵際での一発逆転のうっちゃり
・二人同体で落ちるような際どい勝負
・栃若、柏鵬の様な名勝負
・舞の海のような小兵力士の離れ業
・明武谷の吊り出し琴奨菊のがぶり寄りのようなユニークな技
などなどです。
然しこれには問題があります。
・激しい相撲に伴う力士の怪我の問題です。
一番の良い例は小錦に押しつぶされて、早々に引退した舞の海です。
・強くなるためには小錦、曙のように体重を増やしたいという力士の気持ち
然し彼らの体力の任せての押し出し、寄り切りでどれだけ相撲が単調で面白くなくなったか、そして憎まれものだが豊富な技をもつ朝青龍や強さと技を併せ持つ、白鵬のお蔭で、相撲がどれだけ面白くなったか判ります。
これらの解決は力士の体重制限です、相撲協会の編集の名勝負に出る力士は今で言う、幕下上位の人達位の体重しかないようです。
それでも観衆を熱狂させる勝負が出来ます。
それと激しい相撲が続けば、所謂無気力相撲でもあれば直ぐに目立ちます。
これは大相撲の関係者が心配する八百長の防止にも役立つだろうと思います。
もう一つは力士の健康向上と、大きな怪我減少など力士生命の延長にも役立ちます。
特に技に頼るしかない小兵力士などは体重制限はありがたいものです。
産経の相撲の分析のように、初日だけですが、力士の緊張と投げ技の増加、寄り切りの減少は今後の大相撲の方向暗示しているような気がします。
力士の体重制限、観衆を惹きつける激しくスリルのある相撲をもう一度考えてはいかがでしょうか。
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