普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

ビンラーディンの死で思うこと

2011-05-03 11:17:26 | 外交・安全保障
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 米軍によるビンラーディンの殺害について読売と朝日が社説を出しており、これでテロは終わることはないだろうと指摘しています。
テロ攻撃の終わらない理由
 その理由は両紙ともはっきり指摘していませんが、
・イスラエルとパレスチナ自治政府の紛争についてイスラエルの非難決議に何度も米国が拒否権を行使し来たたこと。
・民主主義の浸透と米国の言う大義の名で、イラク、アフガニスタンなどのアラブ諸国にへの侵攻や米軍基地の拡大
など米国のアラブ諸国への対応への反発が消えない限り両紙が指摘するようにテロは収まらないでしょう。
・しかもイスラエルへの一方的な支援の理由が、米国の言う民主主義に基づく選挙で、膨大な資産と影響力をもつ米国在住のユダヤ人への配慮だろうと言うのが、米国のディレンマです。
 民主・共和の両党とも、選挙抜きでイスラエル問題に就いて、イラン、アフガンなどと同様に公平な対応をしておれば、テロは収まる傾向になると思うのですが、何とも困ったものです。
今こそ日本の宗教家の出番
 ビンラーディンなど反米のイスラム主導者も、自爆テロを殉教者などと煽って置いて、自分は安全な位置に置いたり逃げたりするなど、外野からみればおかしな話です。
 しかも彼らは自分達の目的達成のためには、同じ神を信じるイスラム信者の反対勢力にも自爆テロを行わせるなど常軌を逸しています。
 ここがオーム真理教と同様に宗教の怖いところです。
 私は釈迦、キリスト、ムハンマドなどが如何に偉大な人でも所詮は人間の考えた真理であり、本当の真理は別にあるかも知れないと考える謙虚さ、だから他の人の考えた真理も尊敬することと言うのが現代的な考え方だと思うのですが。
 その点神道、仏教、キリスト教を信じ、万物を神として崇める日本人の宗教家や宗教学者の出番だと思うのですが。
信ずることの怖さ
 然し日本にも、他の宗教を排斥する宗教や、宗教にも似た考え方を持つ人達がいます。
共産主義者、平和主義者、憲法9条論者などです。
 困ったことに、その信ずる考えで殆ど総てのことが説明出来ます。
 説明出来ないところ(平和主義者のように北朝鮮の核開発、中国の軍備拡大など)は目をつぶってしまうか、(米国、ビンラーディンのように)自分の信じる大義(民主主義、信仰を護るなど)のためには、小さなこと(戦争、自爆テロなど)に拘らないというやり方です。
 急に小さな話になりますが、ネット上でも某学者グループのように同じ境遇の小沢さんを学者らしくなく無条件に支持したり、在日、反日などとレッテルを貼る人達もいます。
 赤い眼鏡を掛けていれば、総て赤っぽく見え、それが本当は何色か判らなくなります。
 私は半世紀に渡って保全技術者として、設備のトラブルの原因追求に携わった経験から、一定の考え方に囚われていては、物事を真っ直ぐみることが出来なくなり、判断を間違って来ると思っています。
勿論ブログを書かれる方総てがそれなり価値観を持っておられるし、多くの方は何の金銭的の見返りもなく書かれておられると思っているので、今まで批判したこともありませんし、今後もその積りです。
然し私の小ブログに就いては、私流の特定の思想、勢力に囚われず気持ちだけでも物事を真っ直ぐ見つめたことを書いて生きたいと思っています。
日本の役割
 私は米国に対しては小泉さんのように米国べつたりでなくて、ある程度の車間距離を置き、出来る範囲で是々非々の付き合いをすべきだと思います。
 今回取り上げたことで言えば、日本は米国のイスラエル政策の不都合な部分に就いては良き友人として忠告するべきだと思います。
 それが安陪さんの言う主張する外交、民主党の言う米国との対等な外交です。
 そのような主張をするためには、安陪さんが言っていた情報機関の整備をすべきです。
 その点ではまだ日本のほうが米国より中東諸国から信頼されていますので、日本なりの情報が取れるはずです。
 そして宗教戦争と取れる米国とアラブ諸国、イスラム社会での紛争に対して、世界平和のために、繰り返しになりますが日本の宗教界や宗教学者はもっと積極的に日本人の考え方を世界に広めて行くべきだと思います。


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