普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

菅さんと班目さんと谷垣さん

2011-05-24 14:45:03 | 外交・安全保障
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 斑目さんの海水注入と再臨界の関係に就いて報道順で纏めて見ました。
・斑目さんはこの報道があったとき、「再臨界の恐れなど言うはずがない」、「この様な誤報が取り上げられるのは私に対する侮辱だ」と言っていた。
 実情は班目さんの発言内容を政府・東京電力統合対策室が公表する前に、安全委側が内容の誤りを指摘したにもかかわらず、同対策室はそのまま発表していたことが分かった。
・斑目さんの官邸への抗議の結果、官邸の記録では彼の発言は「再臨界の可能性はゼロではない」と変更。
・斑目さんはそれでも、この件に就いてを調べる機関を作り経緯を明らかにすべきだと主張。
・国会審議では谷垣さんの質疑に対し、「再臨界の可能性はゼロではない」と返答、然し海水注入の必要性については最初から助言していたと主張。
 彼は次に菅さんの海水注入問題関与に就いても追求しましが、菅さんから旨くはぐらされたようです。
・国民新党の亀井さんは海水注入をめぐり班目氏が「再臨界の可能性はゼロではない」と述べたことに関し修羅場でそんなことを言うべき言葉ではない」と痛烈に批判し、菅さんの更迭を進言したのに対し、班目さんは「辞めさせてほしいが、ここで辞めたら末代の名折れだ」と言ったそうです。
・産経はその社説の海水注入中断 首相の行動徹底検証せよ
「報告が上がっていないものをやめろとかやめるなとか言うはずがない」と、自身や官邸で協議していたメンバーによる中断指示を否定した。
 だが、注入を知らなかった首相が激怒したために、東電が作業をストップさせたとの証言もあるという。「言うはずがない」との説明では到底不十分だ

と指摘しています。
・今日の某テレビでこの件に就いて放送、東日本大震災関連の法案と自民党の対案を一括で審議の国会のこの様なことばかり取り上げて、国民はどう思っているだろうかと批判していました。
[私の意見]
・斑目さんの発言

斑目さんの一連の発言を見ていると、彼の「再臨界の可能性はゼロではない」の発言への変更は、官邸側からの要請、悪く言えば政局に大きな影響を与えかねない彼の発言への圧力か、彼のその事情を考えた妥協のように見えて仕方がないのですが。
・谷垣さんは斑目発言を追求するのなら、斑目さんに「再臨界の恐れなど言うはずがない」と「再臨界の可能性はゼロではない」の意味の違いを追求すれば彼の本音が聞かれるし、ことによると、私が想像するように彼への官邸側の圧力と言う不祥事も聞かれたかも判りません。
・谷垣さんの国会審議
谷垣さんは菅さんの海水注入関与に就いてもはぐらかされたままに緒わっようです。
 然し昨日の審議からみると谷垣さんは後記の様に、菅さんと海江田さんの返答におかしいところがあるのに気付きませんでした。
 それは彼が良い意味でも悪い意味でも紳士過ぎるからと思います。
 私の持論ですが、政府追求には喧嘩の上手な人を当てるべきです。(そう言う私も喧嘩に弱いことを自認しています。まず気が弱いことそれにじっくり考えるのは好きですか、相手の出方に直ぐ対応できる頭の回転が鈍いことで、喧嘩に弱い人の弱点が良くみえるのです。)
谷垣さんは昨日の国会の審議では小さなことは人に任せて、自分は堂々し自民党の対案の説明を国会とそれを通じて国民に知らせるべきでした。
・菅さんの海水注入への関わり
菅さんはの「報告が上がっていないものをやめろとかやめるなとか言うはずがない」といって谷垣さんの攻撃をはぐらしました。
 然しその後海江田さんが、問題の会議の終了後東電に海水注入の命令をだしたと言っています。
 菅さんの説明と海江田さんの返答を総合して考えれば、官邸での会議に当たっていた人達、特に菅さんと海江田さんは、東電は海水注入の準備が終えて政府から注入の指令を待っていたと考えていたことになります。
 そうで無ければ海江田さんが海水注入の命令をだす訳がありません。
 時間にすれば問題の55分の空白時間に、それまで海水を入れていた時間を考えると1時間半に近い時間まで何もせずに。
 斑目さん達は会議中も海水でも何でもよいから水を切らさないように何度も言っていたはずなのに。
 ここは産経が指摘したように、注入を知らなかった首相が激怒したために、東電が作業をストップさせたことを知っている海江田さんが海水注入の命令をだしたと考えるが一番自然な見方で、会議に参加している人達は皆海水注入をしていることを知っていたことになります。

余り信用できない菅さんの説明とそれを追求できなかった谷垣さん。
緊急事態を前にして実りのない国会審議。
政治家の皆さん頑張って下さい。

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