普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

政権交代の可能性拡がる?

2009-01-14 15:48:31 | 麻生内閣

 最近のマスコミの報道の内、印象に残ったこととその感想を書いて見ました。

・マイナスイメージを残した麻生さんのテレビ出演
 12日のフジテレビの「スーパーニュース」で珍しく麻生さんが出演していました。
 全体的な印象としては麻生さんの私生活を写すなど、どちらかと言えば麻生さんに「よししょ」ではないが少なくても好意的な番組のようでした。
 然し実際は2次補正予算案提出の今年度へのずれ込みや、定額給付金の問題について、麻生さんはとうとう安藤優子さんや木村太郎さんを納得させきれないままでしたし、局外に集まった人達の質問や要望に対する麻生さんの回答は明らかにずれたままでした。
 為政者として大局的な立場で考えねばならぬのは判りますが、首相就任以前は庶民的な感覚で売ってきた麻生さんが折角テレビに出たのに、番組中に飛び込んだ渡辺喜美さんの離党のニュースと併せて、マイナスのイメージを残すだけになりました。
 その理由は番組の都合上麻生さんの回答の時間が限られていたのでしょうし、もう少し皆に判りやすい説明をすべきだったとも言えますが、基本的には2次補正予算案提出の今年へのずれ込みや、定額給付金など、自民が攻撃していた民主党の党利党略絡み国会運営を麻生自民党もやってきたことに大きな問題があると思います。

・2次補正予算案の強行採決
 昨日、同予算案が予定されていたように強行採決しました。
 野党は当然のように参議院で審議拒否を決めました。
 何れ野党は世論の批判を恐れて審議はするでしょうが否決されるか、審議未了になるのは間違いないようです。
 いずれ衆院での3分の2での再採決になるでしょうが、その間のマスコミ批判の矛先に、「スピードが大切」と言った麻生さんに向かうのは目に見えています。
 その予算案の最大の論点の定額給付金が実施されても、地方によっては5月にずれ込むから知れないと言われているそうですが、これも麻生さんや自民党の支持率に響くのは間違いないでしょう。

・NHKの世論調査
 昨日発表されたNHKの世論調査の結果 
は私の「どうする麻生さんで書いた読売新聞の調査と似た数字でしたが、そこで目立ったのは
 
定額給付金に「反対、どちらかと言えば反対」の数字が73%
 次期首相に相応しい人では「麻生さん」12%、「小沢さん」25%に対し「なし」と答えた人が54%

にも達したことです。
 これは2つの問題を示していると思います。
 ・自民党員の多くが本当は定額給付金には反対のことを皆知っている。
 ・麻生さんや自民党の定額給付金の固守は、同党の一部の人が言ったと言われる、「定額給付金は公明党の協力を得るための避けられるなコストだ」の発言で明らかなように、同案を提案した公明党の支持を失わないため、と言う国のためより自民党の生き残りのためであることもまた皆が知っていること。
 この両方が反対の数字を73%まで押し上げていることです。

 一方民主党が考えて貰わねばならぬことは「次期首相に相応しい人なし」の54%の数字です。
 この数字は、「小沢さん」支持の数字が上がらないことと併せて、小沢さんでは困ると言う人達が多い事、そしてそれが自民党も頼り無いが、民主党もどうもという国民の閉塞感に繋がっていると思います。
 私は民主党にな何度も政権を取ったときの政策の準備を怠らないことを書いてきましたが、そしれと同じように「小沢さんで大丈夫?」と書いてきました。(*注記)
 選挙直後の小沢さんの首相就任は仕方は党内事情から仕方がないかも知れませんが、民主党は今からでも次の候補を考えて置く事が大切だと思います。
 無責任な第三者の立場から言えば、選挙以前に小沢さん以外の人を首相候補にすると公表しておけば衆院選の民主党の必勝は間違いないと思うのですが。

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*注記:参照
          
麻生さんの決断の時は今だ
 
          
本当に小沢さんの党首で良いのか民主党
           カテゴリー→民主党