手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

老いることは、失うこと

2016-11-15 18:57:41 | 随想
 当たり前のことだけれど、今までに何と多くのことを失ってきたことか。

 いろいろなことを覚え、それを生かして自分の人生を作り上げていた。それがいつの間にか次々に失われ(できなく)ているのです。

 囲碁は免許は取らなかったが初段の力はあった。麻雀は恐れられるくらいだった。野球もやった。テニスもやった。卓球もやった。バスケットはクラブの顧問にもなった。スキーは一級の資格をもらっていた。そのすべてができなくなったりやる気も無くなっている。

 読書も今や疲れるので読まない。頭の中に蓄積されていたものも、なかなか思い出せなくなっている。友達もめっきり少なくなっている。

 わずかに残っているのが詩吟だけだ。でも詩吟のお弟子さんに恵まれ、教える喜びと、そこを通しての世間との付き合いがまだあって、今の体力では十分のものになっている。

 次々若い時に蓄えたものがそぎ落とされてゆく。頭の中のものが一番残るのでしょうが、それとて使わなければ失われてゆく。その先は・・・・。

 今の私は、詩吟を通して頭の回転も何とかしている。それも新しいものを求める度合いを強めたりすることがとても大切だと思っている。限定されるけれど詩吟につながる書物を読む努力はしている。今、十八史略を読みかけている。

 体力を維持するための柔軟体操のようなものも、暇を見て、少しづつやってみている。でも限界があります。抵抗しても仕方がないかもしれないけれど、それをしなければ先がない。仕方なしだけれど、自分なりの老いへの抵抗です。
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