陸上競技、5000m、1万mの国内記録保持者、ハーフマラソンでは野口に勝っている福士加代子が出場するというので楽しみにしていた。
出走するとすぐトップに立ち、どんどんみんなを引き離す。30kくらいで2位集団に500m近く離していた。
このまま行けば優勝、北京も見えてくる、そうなるとこのあと高橋尚子にすごいプレッシャーになると思いながら、一方で、心配していた。
この大会前に、フルマラソンの稽古を一度もしていない、30k を一度走っただけという。果たして最後まで持つのだろうかという心配だった。
前のオリムピック予選で高橋尚子が、スパートの時期を早めた結果、途中で力尽きてしまったのを見ているだけに、その二の舞にならなければと思ったのです。
32k をこえたころからペースが落ち始めた。500mも離れていた後続が、テレビの画面で次第に大きくなり出したと思ったら、たちまち抜かれる結果となった。
40kを越えた頃には走るのがやっとみたいになっていた。後1kくらいでは意識すらなくなっているみたいだった。ふらふらになって倒れる、それでも立ち上がってまたゴールを目指す、歩道で応援している人たちも、一緒に動きながら頑張れ、頑張れの連呼をしている。せめて完走をさせてやりたいという、みんなの気持ちなのだ。
ゴールの競技場に入っても2回転んだのでなかったでしようか。スタンドのご両親の顔も写されていた。お母さんは泣いていた。
完走しました。良く頑張った。褒めてやりたいと思う反面、もしも、再起不能に近い身体的負荷を負ったとしたらどうなるのだろうとも思った。
出来れば、あれだけの能力があるのだから、改めてマラソンの怖さを知り、そこから次に挑戦してみてほしいものです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます