手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

岸田外相の訪ロの報道を見ながら思った

2015-09-24 19:02:31 | 政治
 訪ロの記者会見で、ロシヤの外相は「領土問題は協議しなかった」と発言した。ロシヤの立場は北方領土問題は存在しない、という事の裏返しなのでしょう。岸田外相は会談のほとんどを北方領土問題だったと言っている。話はしたけれど協議はしなかった。ロシャの立場は議題にあげる問題でないというところなのだ。

 今年プーチン氏が訪日する話があった。その折、領土問題を解決する。「ハーフハーフ」といったという報道があった。そのことについて、日本の受け止めが、北方領土全体を二等分にするという発言のように受け止めている報道が目についていた。私は有り得ないと思っていた。多分その時点では歯舞色丹の二島返還が、「ハーフハーフ」ぎりぎりの線だと感じていた。そして、日本が四島返還にこだわれば、四島の積極的開発に手を入れロシヤ人を住まわせ、実効支配を強め手放さなくなると感じていた。

 返さないからと言って力で取り返すことはできません。国際裁判のようなものはないに等しい。

 今、二島で合意し平和条約を締結することはぎりぎり可能かもしれないけれど、これも択捉・国後を今後の課題として残す提案となればロシヤは受け入れないと思う。むしろ、あとに問題を残さずに二島返還で決着をつけることがロシヤの「ハーフハーフ」だったような気がする。

 歯舞色丹は、竹島どころでない。

 ロシヤがウクライナでやったこと、住民となっているロシヤ人を救うという名目で侵略に等しい行動をしている。

 シリヤの反政府運動が成功しないのは、ロシヤがシリヤの後ろについて武器弾薬の補給をしているからのはずだ。それをやらせているのは、プーチン氏です。今、北方領土開発ということでロシヤ人を住まわせるようになったら、事実としてロシヤ領となるのでしょう。

 国土問題で譲ることはできない。まして、日本固有の領土なのだから。粘り強く戦うといっても実効支配が進めば交渉の余地もなくなるかもしれない。

 二島返還で折り合っては?という発言は島を追われた方たちの気持ちを逆なですることだし、国土保全という国民意識にそむくことになるのだろうけれど・・・・結局粘り強く交渉を続けるとしか言いようがないみたいだ。
コメント
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