私は今更書くこともないけれど詩吟を40数年やってきた。現在までに三つの組織とかかわってきている。最初に30数年世話になった会で指導者の資格を取得して教室を立ち上げて今日に至っている。
10年前に30数年世話になった組織から分かれて独立し、現在の組織に加盟している。此の間どちらの組織も私の思いと隔離したあり方があってちょっと戸惑いを感じる部分がある。
先に所属した会では、理事会、総会などが定められていたけれど、意見を出しても全く聞かれたことがなかった。検討するといって全く検討されることはなかった。この組織の発足は数人の有志が中心となって、作られた会でした。ですから宗家という名前をもらっていたけれど、みんなの代表という形だったはずなのです。ですから、理事会、総会の決議が無ければ宗家の勝手は許されないはずなのですが、理事会・総会は形式だけになっていました。そのうちに会名が変えられ、いつの間にか宗家の会となっていました。その組織運営に我慢ができなくて退会し現在の会を立ち上げ、新しい組織、現在加盟している組織の一員となりました。
現在加盟している組織の運営でも、とても不合理だと思うことがあります。しかし、長い歴史を持つ組織です。先輩がたくさんいます。誰も不合理と感じていないみたいです。その不合理はあまり気にしないでやるのが当然のようです。
種々の流派の集合体である現在の組織。それが詩吟の衰退傾向の中で、新しく他流から独立して加盟する団体は無くなっています。しかし、その現実に対応する組織運営に進む気配もありません。また、指導者の育成に関しても、吟界の現状をしっかり見つめ、どうあるべきか検討しなければならない時期に来ていると思ったりしています。
私自身とても自慢できる力量もないまま指導者となり、教える中で力を身につけてきたのですから、いまさら言うこともないのですが、詩吟をやりたい人がきわめて少なくなってきた今教室を持って、二、三人のお弟子さんだけでいては力をつけることがむつかしいと思います。先生はお弟子さんに磨かれる。お弟子さんは先生もさることながらお弟子さん同士の切磋で強くなれるのです。今、そんな切磋琢磨のできる会は極めて少なくなっているのです。こんな現状をしっかり見つめた指導者育成のあり方を考えるべきだと思う。
今年度私の会でも二人が新しい会を立ち上げた。この会が育つという確信はない。でも、当人が決断したことだし、組織の決まりでこの後に進むためには独立しなければならないのです。私の手からは離れることとなる。30年前くらいなら次々新しい会員を入れることができたでしょうが、今は無理です。下手をすると今入れた新会員までいなくなるかもしれません。当面、名簿上は私の会から抜けるのですが、会に出席させています。これも強制はできないのです。私のところで、指導者としての力量を高める努力をさせたいと思っているのです。
このような現状をどう乗り越えたらよいのか、それこそ組織の大きな命題として論じ合う必要があると思うのだけれど。どうもそれを言うのはこの組織を知らないもののたわごとみたいだ。
10年前に30数年世話になった組織から分かれて独立し、現在の組織に加盟している。此の間どちらの組織も私の思いと隔離したあり方があってちょっと戸惑いを感じる部分がある。
先に所属した会では、理事会、総会などが定められていたけれど、意見を出しても全く聞かれたことがなかった。検討するといって全く検討されることはなかった。この組織の発足は数人の有志が中心となって、作られた会でした。ですから宗家という名前をもらっていたけれど、みんなの代表という形だったはずなのです。ですから、理事会、総会の決議が無ければ宗家の勝手は許されないはずなのですが、理事会・総会は形式だけになっていました。そのうちに会名が変えられ、いつの間にか宗家の会となっていました。その組織運営に我慢ができなくて退会し現在の会を立ち上げ、新しい組織、現在加盟している組織の一員となりました。
現在加盟している組織の運営でも、とても不合理だと思うことがあります。しかし、長い歴史を持つ組織です。先輩がたくさんいます。誰も不合理と感じていないみたいです。その不合理はあまり気にしないでやるのが当然のようです。
種々の流派の集合体である現在の組織。それが詩吟の衰退傾向の中で、新しく他流から独立して加盟する団体は無くなっています。しかし、その現実に対応する組織運営に進む気配もありません。また、指導者の育成に関しても、吟界の現状をしっかり見つめ、どうあるべきか検討しなければならない時期に来ていると思ったりしています。
私自身とても自慢できる力量もないまま指導者となり、教える中で力を身につけてきたのですから、いまさら言うこともないのですが、詩吟をやりたい人がきわめて少なくなってきた今教室を持って、二、三人のお弟子さんだけでいては力をつけることがむつかしいと思います。先生はお弟子さんに磨かれる。お弟子さんは先生もさることながらお弟子さん同士の切磋で強くなれるのです。今、そんな切磋琢磨のできる会は極めて少なくなっているのです。こんな現状をしっかり見つめた指導者育成のあり方を考えるべきだと思う。
今年度私の会でも二人が新しい会を立ち上げた。この会が育つという確信はない。でも、当人が決断したことだし、組織の決まりでこの後に進むためには独立しなければならないのです。私の手からは離れることとなる。30年前くらいなら次々新しい会員を入れることができたでしょうが、今は無理です。下手をすると今入れた新会員までいなくなるかもしれません。当面、名簿上は私の会から抜けるのですが、会に出席させています。これも強制はできないのです。私のところで、指導者としての力量を高める努力をさせたいと思っているのです。
このような現状をどう乗り越えたらよいのか、それこそ組織の大きな命題として論じ合う必要があると思うのだけれど。どうもそれを言うのはこの組織を知らないもののたわごとみたいだ。