手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

高齢化の断絶

2007-10-31 16:56:51 | 随想

 高齢化が進んでいる。間違いないのですが、一寸疑問が残るのです。

 文化協会に加盟している民謡・日舞・詩吟・謡曲その他の団体でも、高齢化が進んでという嘆きを聞く。高齢化が進んで在籍している会員は、歳をとって思うように活躍できない、おまけに会員が増えないと言う。

 所属会員の高齢化は確かだけれど、高齢化社会ということであれば、すでに定職を離れ、悠々自適の人が増えているのです。それらの人は、第二の人生での楽しみに、いろいろのサークル活動に参加してくれていいはずです。それが、どのサークルも新加入する方が極めて少ないのです。定年定職をして、年金生活になった人が随分増えているはずなのです。その人たちはいったい何に老後の楽しみを見出しているのでしょう。

 高齢化が進み、老人の数は多くなっている。古くからの伝統芸能的なサークルでは、会員の高齢化が進む中で、60台の会員が増えていいと思うけれど、増えない。

 この現象は、世代間の断絶といえないでしょうか。ある世代から、伝統芸能のようなものに、関心を抱かないようになっているのではないか。よく言われる戦中派と戦後派的という違い、今の高齢化の中には、そういった世代間の断絶のようなものがあるように思うのです。

 この断絶を埋める手立てが無ければ、伝統芸能は衰退の一途となるように思います。今、各地の老人クラプもかつてのような賑わいから遠いものになっています。なぜなのでしょう、周りは老人だらけなのです。判らない・・・。
コメント
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