うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

ゴールドシップ2冠

2012-10-21 21:33:46 | 競馬日記
菊花賞でゴールドシップが皐月賞に続く2冠目を制しました。

どん尻追走から、向こう正面でまくり始め、4角ではほぼ先頭。そこから後が来るのを見ながら追い出して1馬身3/4差。着差以上の完勝です。ダービー馬ディープブリランテが屈腱炎で回避したおかげで一本被りでしたが、力を見せつけました。
皐月賞は荒れた馬場の内を突きましたが、今回の馬場状態は良く、史上3番目のタイムでの決着になりました。ただし、ロングスパートでそのまま押し切るステイヤーらしい競馬でした。
管理する須貝尚介調教師は史上最速でのJRA通算100勝。騎手として約23年で302勝、重賞4勝だったのが、調教師では3年7カ月21日で100勝、重賞6勝、GI2勝です。随分とペースが違いますね。

父ステイゴールド×母父メジロマックイーンの他のGI馬はドリームジャーニーオルフェーヴル。ゴールドシップも含めて全て複数のGIを勝っています。とんでもないことになっていますね。
ゴールドシップは小岩井のアストニシメント、下総御料牧場の種正、星友、星旗の血を引きます(アストニシメント、種正、星友はメジロマックイーン由来ですが、更に牝系が星旗系でクレオパトラトマス→ハマカゼを経る系統というのがうれしいですね)。オールドファンとしては感無量です。日本競馬100年の歴史が詰まっています。

2着は父ブライアンズタイム×母父ノーザンテーストのスカイディグニティ。GI馬は出ていないですが、大外れが少なく、ブリリアントロードニシノナースコールナリタルナパークなどの重賞勝ち馬を出している割といい組み合わせでした。母父がノーザンテーストで、父内にGraustarkを持つのは菊花賞馬バンブービギンと同じです。最近のノーザンテースト持ちのGI馬はChop ChopやFlaresがVictoria Parkでクロス馬になるのですが(ブログ)、スカイディグニティはバンブービギンと同じくBuchan、Papyrusがクロスします。ノーザンテーストの位置、世代、Victoria Park内の穴の埋め方も含めて古風な配合で、ありな配合だと思います。
もう1頭ステイゴールド産駒が出ていました。フェデラルホールですが、Victoria Park内のクロス馬はBuchanが最も近い位置で、古風な生かし方です。世代は進んでいるにもかかわらずこの生かし方では、少し物足りないように感じてしまいます。もっと世代が進んでしまえばVictoria Parkが生きていようといまいと気にならなくなるのですが。

来週の天皇賞秋では更にステイゴールドが人気の一角を占めることになるはずです。それはフェノーメノですが、Victoria Parkの位置がかなり後退していること、BuchanだけでなくGallant Fox = Fighting Foxがクロス馬になること、により、問題のない処理ができていると思います。この形態はナカヤマフェスタでも実績があります。もう一頭の出走予定馬ナカヤマナイトの方は母方にNijinskyがあってFlares = Omahaがクロスします。