うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

エイシンフラッシュ

2012-10-29 21:07:57 | 競馬日記
天皇賞秋はダービー馬エイシンフラッシュが勝ちました。

12番と外の方の枠だったのですが、ミルコが上手く内に潜り込ませ、直線では一気に内を抜けてきました。ミルコが上手すぎました。
エイシンフラッシュは東京コースでGI2勝ですが、長く脚を使うタイプではないという点ではそんなに東京向きではありません。しかし、ダービーは純然たる上がり勝負でしたし、今回は閃光のごとき切れ味をミルコが引き出しました。
勲章を追加できたのは種牡馬としてのことを考えれば非常に大きいと思います。世代が後退気味ではありますが、Urban Sea半弟KIng's Bestの産駒という血統的魅力があります。Allegrettaの血が広まっていくことは日本にとってプラスだと思います。

ミルコが来日早々GIを勝つ中、スミヨンは土曜日に早速降着を食らいました。今回はやりやがった!と激怒したくなるほどのものではなく、厳しめにとったなと思いますが(スミヨンなら降着でいいと信頼されているんじゃないでしょうか)、降着は降着ですし、騎乗停止は騎乗停止です。スミヨンが短期免許で来日したのは2001年、2009年、2010年に続き4回目。2001年は阪急杯でラティールに騎乗し、ジョープロテクターの進路を妨害して13着に降着。2009年は鳴海特別でスズカフレームに騎乗し、オーミプレシャス(ジョープロテクターと同じく太宰騎乗。太宰に何の恨みがあるのか)を競走中止に追い込み失格。2010年はJCでブエナビスタに騎乗し、ローズキングダムの進路を妨害し2着に降着。制裁点がたまりすぎて2011年は短期免許が発行されず、今年2012年は来日早々2歳新馬戦でソロルに騎乗し、オベレックの進路を妨害し、10着に降着。短期免許の度に騎乗停止を食らう記録を4年に更新しました。
騎乗機会当たり、騎乗日数当たりに換算すれば異常なペースだと思います。これがJRA所属なら先輩騎手に思いっきり絞り上げられるでしょうし、調教師に大目玉を食らって干されてしまう可能性もあると思います。しかし、社台の後ろ盾があってのフランスの名ジョッキーの来日ですから、社台系の馬がどんどん回ってきてしまうんですよね。これも異常なことだと思います。しかし、その特別待遇に応えているかと言えばGI勝利はブエナビスタの天皇賞秋のみで、フランスの名ジョッキーという肩書きからすれば物足りないですし、ミルコよりは遥かに下の騎手になります。
特別待遇をやめて、日本の競馬に慣れ日本で実績を作るところからスタートした方がみんなが幸せになれるのではないかと思うのですが。