うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

ロードカナロア

2012-10-04 20:32:47 | 競馬日記
スプリンターズSはロードカナロアが勝ちましたね。

Alibhaiクロスを内包するGraustark = His Majesty 6 x 4のスタミナ、父方Mill Reefと母方のSecretariat = Syrian Seaの全姉弟クロスとのNasrullahとPrincequilloのスピード・スタミナなど、非常に見るべき点があるいい配合だと思います。と書くと、スタミナが十分に生きているように感じて距離は持ちそうに思います。

違う見方をすると、Alibhaiクロスを内包するGraustark = His Majesty 6 x 4の力強さはダートでも生きることが多く(Graustark 6 x 4を持つキングカメハメハ産駒の重賞勝ち馬は他にヒラボクキングハタノヴァンクールでどちらもダートの重賞勝ち馬)、ディフェンディングチャンピオンで今年も2着だったカレンチャンもダート向き種牡馬クロフネ産駒でフラムドパシオンと同じ父クロフネ×母父トニービン。こういったダートに向きそうな力強い血がスプリント力の方に転換されるケースも見られる、ということもできます。
そしてじゃあなぜ芝馬だったのかという点を考えると、やっぱり父方Mill Reefと母方のSecretariat = Syrian Seaの呼応じゃないかという気がします。

レディブラッサム産駒の他の活躍馬と言えばロードバリオス。6勝を挙げており、内訳は芝で5勝、ダートで1勝。勝った距離は芝では1,400と1,600m、ダートでは1,400m。ブライアンズタイム産駒。
キングカメハメハより更にダート向きなブライアンズタイム産駒で、Graustark = His Majesty 3 x 4、Eight Thirty 5 x 7で、Secretariat = Syrian Sea内はNasrullahのみですから、ロードカナロアより更にダート指向と言えるように思いますが、ダート馬と言えるほどではありません。

レディブラッサムの他の産駒ではアグネスタキオン産駒ロードガルーダが芝1,400mで1勝、ネオユニヴァース産駒アウトシャインが芝1,500mで1勝、ワイルドラッシュ産駒レディブルームが地方のダート1,400mで1勝。さすがにワイルドラッシュ産駒はダートで勝っていますが、全体的には芝の短いところ指向の強い繁殖牝馬ですね。
あまりこじつけて解釈しすぎるとご都合主義が過ぎると言われそうなので、もやっと理解するくらいでいいんじゃないかと思います。