アメリカのフロリダの爬虫類専門店が主催したゴキブリ大食いコンテストで死者が出たようですね。サンスポ記事では「ゴキブリ約30匹、ミミズ約30匹、ヤスデ約100匹」を食べたとあります(記事)。
しかし、CNNのページにはゴキブリとゴミムシダマシ科の幼虫が映っています(記事)。「ミミズ」は"worm"の誤訳なんじゃないかと思い、元のソースを探しました。
主催したBen Siegel ReptilesのFacebookに大会案内があります(Facebook)。
そこには
“Eat the most crickets, win a male lesser. Eat the most superworms, win a female pastel. Eat the most hornworms, win a female orange belly. Eat the most discoid roaches, win a female graphite sired ivory!”
とあります。
部門は4部門。
cricket(コオロギ)の部、superworm(日本ではジャイアントミールワームなどとも呼ばれ、通常はツヤケシオオゴミムシダマシの幼虫)の部、hornworm(角があるイモムシということで、スズメガの仲間の幼虫)の部、discoid roach(通常はコガタドクロゴキブリという和名を与えられているBlaberus discoidalisのこと)の部です。
サンスポには「ミミズの部」なんて書いてありますが、そんなものはないですね。そして「ヤスデ」ってのも怪しいです。向こうの記事の中で何を食べたかが書いてあるものを探してみます。
いろんなところに記述がありますが、Miami Heraldの記事が元になっているようで、"ate more than 60 grams of meal worms, 35 three-inch-long “super worms” and part of a bucket full of discoid roaches"とあります(記事)。60gのミールワーム(チャイロコメノゴミムシダマシの幼虫)、35頭のジャイアントミールワーム、バケツいっぱいのゴキブリの一部、ってことです。
いろんな記事を総合すると、出場したのは、出場者多数のためにもうけられたミールワームを食べる予選ラウンド、ジャイアントミールワームの部、ゴキブリの部のようですね(記事1、記事2、記事3)。やっぱりヤスデとは書いてないです。
Googleニュースなんかでこれについてのニュースの中で"millipede"と書いているものがあるか探しても見つからないです。ソース不明の個人のブログのようなものではいくつか出てきましたが(記事)、こういうのには出場したはずのジャイアントミールワームの部について書いてないので信頼性は極めて低いです。サンスポ記事中の「約30匹、約30匹、約100匹」というのも向こうの新聞の中では探せないです。これもソース不明の個人ブログみたいなのでは見つけることができますが。
最初、「ミミズ」というのは"worm"の誤訳じゃないかと思いましたが、こういったネタブログを真に受けたのかもしれませんね。
とういうことで、ミミズとヤスデを食べたという話の裏はとれず、また大会案内を読んでもミミズとヤスデを使ったような感じはないので、ミールワーム、ジャイアントミールワーム、ゴキブリを食べたんじゃないかという気がします。ちなみに本人が自分のFacebookにsuperwormと言ってhornwormの写真を投稿しているみたいですが、ジャイアントミールワームの部に一緒に出た人のコメントがありますから、正しくはジャイアントミールワームの部なのでしょう。
サンスポ記事中に「あんなものをこれだけ食べれば、とうてい無事ではいられないような気がしますが…。」と書いていますが、それは単なる思い込みです。一部の地域を除き虫を生食する習慣は日本には残っていませんから、気持ち悪く感じるのは確かですが、気持ち悪いかどうかと食べて無事かどうかは関係ありません。タコの踊り食いなんかを、信じられない、あんなものを食べて大丈夫なんだろうか、と気分的には思う人も世界にはいるでしょう。
追加:youtubeで、食べている姿が見られますが、スズメガの幼虫を食べています。ジャイアントミールワームの部ではなく、スズメガ幼虫の部に出た(もしくはジャイアントミールワームの部だけではなく、スズメガ幼虫の部にも出た)ようです。
しかし、CNNのページにはゴキブリとゴミムシダマシ科の幼虫が映っています(記事)。「ミミズ」は"worm"の誤訳なんじゃないかと思い、元のソースを探しました。
主催したBen Siegel ReptilesのFacebookに大会案内があります(Facebook)。
そこには
“Eat the most crickets, win a male lesser. Eat the most superworms, win a female pastel. Eat the most hornworms, win a female orange belly. Eat the most discoid roaches, win a female graphite sired ivory!”
とあります。
部門は4部門。
cricket(コオロギ)の部、superworm(日本ではジャイアントミールワームなどとも呼ばれ、通常はツヤケシオオゴミムシダマシの幼虫)の部、hornworm(角があるイモムシということで、スズメガの仲間の幼虫)の部、discoid roach(通常はコガタドクロゴキブリという和名を与えられているBlaberus discoidalisのこと)の部です。
サンスポには「ミミズの部」なんて書いてありますが、そんなものはないですね。そして「ヤスデ」ってのも怪しいです。向こうの記事の中で何を食べたかが書いてあるものを探してみます。
いろんなところに記述がありますが、Miami Heraldの記事が元になっているようで、"ate more than 60 grams of meal worms, 35 three-inch-long “super worms” and part of a bucket full of discoid roaches"とあります(記事)。60gのミールワーム(チャイロコメノゴミムシダマシの幼虫)、35頭のジャイアントミールワーム、バケツいっぱいのゴキブリの一部、ってことです。
いろんな記事を総合すると、出場したのは、出場者多数のためにもうけられたミールワームを食べる予選ラウンド、ジャイアントミールワームの部、ゴキブリの部のようですね(記事1、記事2、記事3)。やっぱりヤスデとは書いてないです。
Googleニュースなんかでこれについてのニュースの中で"millipede"と書いているものがあるか探しても見つからないです。ソース不明の個人のブログのようなものではいくつか出てきましたが(記事)、こういうのには出場したはずのジャイアントミールワームの部について書いてないので信頼性は極めて低いです。サンスポ記事中の「約30匹、約30匹、約100匹」というのも向こうの新聞の中では探せないです。これもソース不明の個人ブログみたいなのでは見つけることができますが。
最初、「ミミズ」というのは"worm"の誤訳じゃないかと思いましたが、こういったネタブログを真に受けたのかもしれませんね。
とういうことで、ミミズとヤスデを食べたという話の裏はとれず、また大会案内を読んでもミミズとヤスデを使ったような感じはないので、ミールワーム、ジャイアントミールワーム、ゴキブリを食べたんじゃないかという気がします。ちなみに本人が自分のFacebookにsuperwormと言ってhornwormの写真を投稿しているみたいですが、ジャイアントミールワームの部に一緒に出た人のコメントがありますから、正しくはジャイアントミールワームの部なのでしょう。
サンスポ記事中に「あんなものをこれだけ食べれば、とうてい無事ではいられないような気がしますが…。」と書いていますが、それは単なる思い込みです。一部の地域を除き虫を生食する習慣は日本には残っていませんから、気持ち悪く感じるのは確かですが、気持ち悪いかどうかと食べて無事かどうかは関係ありません。タコの踊り食いなんかを、信じられない、あんなものを食べて大丈夫なんだろうか、と気分的には思う人も世界にはいるでしょう。
追加:youtubeで、食べている姿が見られますが、スズメガの幼虫を食べています。ジャイアントミールワームの部ではなく、スズメガ幼虫の部に出た(もしくはジャイアントミールワームの部だけではなく、スズメガ幼虫の部にも出た)ようです。