旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

同窓会

2006年07月17日 00時08分45秒 | Weblog
全日空ホテルで同窓会があった。同じテーブルを囲んだのは、両の隣りが大学教授に弁護士のセンセ、向かい側には県庁のお偉いさんに市役所のお偉いさん、パチンコ店の経営者、元県議会議員、地元大手デベロッパーの社長、こういうメンバーだ。年をとると偉くなれたひとしか同窓会には出てこない。

全体を見渡しても、わたしを除けば、世に言う社会的な評価がそこそこ高い人たちだ。壇上に登場される皆様に至っては、さらに拍車をかけて、お顔から風体にいたるまで風格があるのである。「ひとは外見が95%」ということを改めて知らされた。肩書きを問われるとこちらは赤面してもじもじするほかない。学校を出てからというもの、こういう肩書きとはとんと縁がない人生を送ってきた。

同窓会といっても支部総会を兼ねているから、開会とともに来賓の挨拶が延々と続く。支部の役員さんの挨拶が終わっても尚、県議会議員さんやら、市会議員さんやらの挨拶なのか、選挙運動の予告なのかよくわからないスピーチが延々と続く。やれやれこれでようやく懇親会が始まるのかと思いきや、大学本部の理事さんが登場して、「えー、本日は7分間の貴重なお時間をいただいておりますから・・・」という切り出しの寄付募集が終わるころには1時間が経過。総会・懇親会は合せて2時間しかない。

隣の大学教授は、「いつまでたっても飲めねえよなあ。」とぼやく。スピーチが続いているというのに、こちらに向けてしきりに話しかけてくる。「おい、講義中に学生が雑談するのはいやだろ?おとなしくしとけよ。」と言いたかったが、こちらも腹は減るし、長いスピーチに辟易していたので会話に応じた。こうなると同じ穴の狢、後で聞くとある来賓から厳重な注意があったようであるが、掛け合い漫才のような会話で盛り上がったわたしには聞こえなかった。隣の弁護士センセも終始ニヤニヤこっちの掛け合いに耳を傾けながら、議事の進行にかなり辛らつな批判を加えていた。


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