旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

上関

2008年03月25日 00時37分42秒 | Weblog
こわばった心が湯船に溶けてゆく。忘れかけていた体中の筋肉が癒される。湯上りで気分は爽快、香ばしい「ひれ酒」を4杯は飲んだ。静かな夜だ。宴会場のテラス越しに暗い海が見える。上関町の先端にあるペンション風の釣り宿「芸陽」、2度目の宿泊になる。晩の食事は毎度お馴染みのふぐ刺しに呆れるほどでかい白子、ふぐちりにひれ酒といつもの「ふく三昧」である。

最近、飲んだ後はいつもそうなのであるが、「ものぐるほし」い妄想に駆られて感情が燃えてくる。寝つけない。殆ど眠れなかった。

朝食を6時に済ませてから港をでた。船は2艘に別れた。5~6人乗りに3人だから余裕がある。小雨の中で大物を探る。きた!強い引きである。ハリスがもつかどうか。食いつき方はメバルのそれだ。バレないように竿先のしなりを利用しながらゆっくりとリールを巻く。2、3度激しく竿を引き込まれた。用心深く引き寄せる。かなりの大物だ。30センチ近い。ほごメバルであった。船長(漁師さん)の手網ですくい上げてもらった。船長の日に焼けた笑顔が良い。

釣りに熱中した後は、睡眠不足の心が軽くなっていた。「ものぐるほし」さも霧散していた。