昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

サビタの花(我が家の花シリーズ)

2005-08-08 18:50:54 | Weblog
サビタの花 この花は他の木と同じように、家を建てた約30年前貰って来たものだった。上司の家の庭を見せて貰った時に、これが「サビタの花」であることを初めて知ったのです。そしてその花が思いもかけずに身近に有ったことに驚きました。一見何処にでもあるような白い花だったのですが、作品を通しての思い入れが増幅されて、素晴らしく見えたのだと思われます。
 初めは渋っていたのでしたが、拝みに拝み倒した形で貰い受けて来たのです。

 それは釧路市出身の女流作家原田康子の作品「挽歌」に出て来る花だったからです。それにこの作家のフアンでしたから、釧路に転居して来た当時わざわざ作家の家を見に行ったほどです。それだけ思い入れの強かった花だったのです。
 当時は無事に根をつけ、その後も順調に伸びて花を咲かせるまでに生育したのでしたが、何時の間にか周りのチシマザクラ・ツツジ・シャクナゲなどに圧迫され大きくなれず、その上何故か蕾が付く早々に葉の一部が茶褐色に変色するようになった。そしてやがて花を咲かせるまで至らず散ってしまった。
 初めの頃は気になって、周りの木の枝などを切り取って色々と手を入れたのですが、一向に直る気配が見えなかった。その内妻も見切りを付け「サビタの名前どおりで錆びるのだから仕方が無いよ」と放って仕舞った。

 ところが今年になって、どう云う風の吹き回しからか早い時期から蕾が目に付くようになった。その上今年は葉の茶褐色の錆び色は余り気にならない。先にブログに載せたバラの花同様に、約10年ぶりに完全なる開花に至った。しかし初めの内は余り気にならなかった葉の褐変は、花の数が増えるにつけて目立ち、やがてどんどん散って行くようになり、その数もめっきり少なくなった。
 しかし未だに褐変する理由には皆目見当が付かず、ただただ思案投げ首手を拱いている始末です。
     サビタ(ノリウツギ=糊空木)

               同上

     源平ウツギ(ハコネウツギ=箱根空木)

               同上



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2 コメント

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初めて見ました (熊子)
2005-08-08 23:07:24
サビタの花は香りはあるのでしょうか。挽歌、有名ですね。残念ながら熊子は読んではいないのです。地元の小説なのにね。どうも私は史実ものが好きであり、小説までは行き着いていない。最近は視力低下で本はお休みです。そして、源平ウツギは可愛いね。どんどん咲いて素敵です。広い庭なんですね。また見せてくださいね。
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熊子さんこんにちは (じゃこしか)
2005-08-09 10:10:35
 コメント有り難うございます。

そうですね、香りは薄い方だと思います。香りが高いのは、釧路市の木のハシドイやライラックだと思います。



 今朝は急に涼しく感じましたが、釧路の夏はもう終わったのでしょうか・・・?



 家の庭は本当に狭いのですよ。ただ木の数が無闇に多いだけです。
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