昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

ホオズキ{鬼灯}

2013-11-19 16:46:53 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
  先日調剤薬局へ行った帰りのこと、
近くの住宅街のとある家の裏庭で、今どきとても珍しい物を見付けました。
 初めは車の中から見ていたのですが、花にしては今どき珍しいと
思ったものですから、車から降りて近寄って確かめることにしました。
 近づいて知ったのですが、其処は空き家であることが分かりました。
 庭の手入れはもとより、庭の仕切りの柵などは壊れて荒れ放題だった
 ものですから、安心して近寄って見ると、それはホウズキだったのです。
まさに・・・ 主なしとて 春な忘れそ・・・でありませんが、そのホオズキは
住人の在る無しに関係なく季節が来れば、花を咲かせ実を結んだものなのでしょう。
 自然の有難さにほのぼの心温まる思いでした。

 ホオズキには、懐かしい想い出が色々とあって、時が経つにつれて
それぞれの想い出が蘇って来ました。
 先ず幼かった頃のお袋さんのこと、姉や直ぐ下の妹にホオズキの実の
ほぐしてからの作り方、そして鳴らし方などを何度も何度も優しく教えて
居たことなど、そして後年私の亡妻が、娘や孫たちに同じように教えていた事などが
鮮明にそして懐かしく想い出され、そして又たまらない切なさに浸った次第です。






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