昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

冬至の南瓜

2012-12-22 20:24:09 | 日々の雑記
 
 昨日は冬至でした。昔から冬至の日に南瓜を食べると、中風に中らないと言われおります。今で言う脳卒中ですね。
 冬はどうしても緑黄色野菜が欠乏しますから、色々な病気が起こったのでしょう。南瓜にはカロチンが豊富に含まれてりますから、冬のビタミン不足の補給には最適だったのでしょう。
 本当に昔の人たちの知恵には感心させられます。
 
 我が家でも子ども頃から、冬至には南瓜汁粉を食べていたのを覚えておりますが、その当時はそんな理由はまったく知りませんでした。
 戦争の最中で食糧不足で、その上甘い物にも飢えている年頃でしたから、多くのきょうだい達と奪い合いながら食べた記憶だけが残っております。
 そうした仕来たりは、戦後の混乱と樺太からの引き上げなどの混沌とした生活の中では、無理だったのでしょう。全く記憶に残っておりません。

 しかしその忘れられていた仕来りが、私の生活の中で復活したのは、結婚がきっかけでした。
 結婚したその年の暮れのある日の夕飯時でした。副菜の一つに南瓜の小豆煮が有ったのです。それでその日が冬至であること、そして子ども時代の冬至の南瓜汁粉を懐かしく想い出したのです。
 なお亡妻が作ってくれた小豆南瓜には、その後白玉ダンゴが加えられるようになり、その美味さが増しました。

 さて昨日の冬至ですが、白玉ダンゴ入りの汁粉などはとうてい無理ななので、
いつものスーパーで買って来た南瓜の小豆煮で済ませました。
 当然亡妻にも陰膳を供えて一緒に食べました。