昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

亡妻へ大感謝

2012-03-28 17:22:46 | 日々の雑記
          ※ 何もかも 妻に依存の ツケなるか
             妻亡き後の 多き戸惑え


 妻の亡い後での生活面で一番気になるのは、やはり衣食でしょうが、私の場合は、娘が同居しておりましたから、炊事洗濯は先ず心配はありませんでした。
 娘は自転車が得意でしたが、車の免許は持って居ませんでしたから、買物は私の役目で、娘が指定する物だけを買えば良かったのです。
 ですから、家の中にじっとしているよりは、人ごみの中の方が良い気晴らしになったのです。
 しかし衣の方になると、まったく駄目で自分のこれからの冬物がどうなっているのか、そして場所は何処なのかさっぱり分かりません。
 とは云っても広大な屋敷でもないのですから、その内ぼちぼち探し出そうと軽く考えていました。
 しかし寒さも加わって来ると、そうは暢気ににはして居られませんでした。
何しろ普段の私の着る物は、下着から上着にいたるまで一切がっさい全て妻が揃えてくれていたのです。
 ですから着替えの時は、妻に直接出して貰うか、または妻に聞いて自分で出すかのどちらかでした。
 妻が入院中の時は毎日のように妻の許へ行っていたので、その時に色々と聴いて自分で用意していたのでした。
 しかし既に妻が居なくなった今、それは不可能なことでしたから、先ずはこれから必要な冬物を、自分で探してみようと決めたのです。
 
 家族も少ないのですから、箪笥などの数は多くはありません。和洋箪笥を手始めに整理箪笥を探しましたが、私の物はありませんでした。
 次に手をつけたのは押入れで、たくさんある衣装箱の二つに、私の冬物が仕舞ってあるのを見つけたのです。
 その一つには普段着のセーターやオープンシャツなど、もう一つには余所行き用の物が、妻が何日クリーニング屋へ出したのか分かりませでしたが、私が愛用していたベストを含めて余所行きセーター類が、それぞれクリーニング屋に袋に収まって仕舞われてあったのです。
 
 それを目にした瞬間、じーんと熱いものが一気にこみ上げて来て、おもわず声を上げていました。・・・○○よ・有難う!