昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

春採湖

2010-05-13 20:30:34 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 先日の病院の帰りでした。ちょうどその日は、週に二回の診察前に行われる病棟回診が或る日だったので、いつも以上に待たされるのは覚悟の上で行ったのでしたから、診察を終えて家に着くのはお昼になるだろうと思っていました。           
 ところが一時間とされている回診が早く済んだのか、30分ほどで先生が戻って来たのです。
 直ぐに私たち通院患者たちの診察が始まったので、私の診察が終わったときには、予定していたよりずうっと早く済んだのでした。
 その日は珍しく風が穏やかな日でしたから、そのまま直ぐに帰るのには勿体ないような気がしました。
 それで前々から思っていた春採湖へ云ってみようと思ったのです。なにしろ春採湖はその病院とは隣り合わせだったのです。
 幸い平日だったので駐車場は空いて居ましたし、また遊歩道を歩く人たちも少なくて、思いのままにカメラを構えることが出来ました。
 しかし今年の天候不順は春採湖も同じで、芽吹いている木々は数少ないばかりか、いつもは斜面いっぱいに咲いているはずのエンゴサクなどもあまり見当たりませんでした。
 それにいつもは賑やかに出迎えてくれていた鴨類や緋鯉真鯉たちは、まったく姿を見せてくれません。
 ただ、鳥や魚たちに餌を与えないで下さい、と書かれた立看板だけが、ひっそりと湖岸に立っているだけでした。
 日頃の期待には程遠い春採湖でしたが、不順ながらも懸命に咲いていたエンゴサクなどの小さな花をカメラに収めて帰ってきました。

もう五月半ば近いと言うのに湖全体が冬枯れて見えた。

エゾエンゴサクもまだ小さくてしかも数が少ない

キバナノアマナも同じだった

ただ一箇所だけに咲いていたアズマイチゲ

コバイケイソウはいたるところにあったが、どれもまだ小さかった