昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

福寿草とクロッカス

2010-04-23 17:32:26 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 先のブログ蕗の薹でも書きましたが、昨年の夏に入院した時には、この歩き慣れた自転車道路を再び歩けるなんてことは思いもよりませんでした。
 ところが今年になって天気さえ良ければ実際にこうして歩いているのですから、昨年の不安はまったくの杞憂に過ぎなかったのです。
 ただ今年の場合は、地球温暖化のせいでの異常気象というのでしょうか、天候が一向に定まらないのです。
 春先の風が強いのはこの地域の特徴なので、これまであまり気にして来なかったのですが、今年は10メートル以上の風が毎日のように続いていました。
 時にはせっかくの晴天で外歩きを楽しみにしている矢先、家を揺るがすほどの強風が吹き始めることもたびたびでした。
 そんな訳で今日久々に出て来たのですが、これまで毎年写真を撮らせて貰っている家の福寿草は、残念なことにもう散りかけておりました。
 ちょうど庭に出ていたその家の人の話では、この家のは何故か何処よりも早いとのことでした。
 残念がる私を気の毒と思ったのでしょうか、この先にはちょうど盛りのがまだまだ咲いているから行ってごらんと、親切に教えてくれました。
 これも毎年のように挨拶を交し合い、写真を撮らせてもらって来た好意からでしょう。
 その好意を受けてさらに歩き続けた先で、今が盛りとばかりに咲いている福寿草を見つけました。此処のは先ほどの違って畑の中でなく、敷地と道路の境目の土手に咲いているのです。
 きっと近くの庭から飛ばされて来た種子がここで根付いたのが、自らの雑草魂で増えたのでしょう。
 
 今日の目的でもあった福寿草の写真も撮れたので、もう戻ろうか、それともせっかくの日和だからと、迷いながらさらに進んだ先の住宅の庭に咲いていた花を目にしました。
 その時は名前まではまだ分かりませんでしたが、枯れ草ばかりの中で映えるその彩りの鮮やかさは、まるで造花のようでしたが、それは紛れも無く自然の花で時おりちらつく霙などにもめげなかったのでしょう。
 
 今日は、ずうっと吹き続いていた風が、たまたま息継ぎをしたかのように凪いだような穏やかな一日でした。

自転車道路の土手に咲いていた福寿草

福寿草その2

初めは名前は分かりませんでしたが、PSでクロッカスと分かりました。