昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

今年最後の白鳥 

2010-04-12 17:49:49 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 その日は、昔なら弥生尽と云うところのちょうど三月の末日、明日からはいよいよ新年度が始まるギリギリ切羽詰まった日でした。
 色々と新年度で更新しなければならない諸手続きが残っていたのですが、生来の面倒くさがり屋でしたから、当然前もってしていなければならない手続きを、今日まで一日延ばしにしていたのです。
 所定の更新手続きを無事に済ませた帰りは、出掛ける前の緊張感などは綺麗さっぱりと無くなり、のんびりと鼻歌さえ飛び出すほどのリラックスさでした。
 やがて街並みから外れた見晴らしの良い交差点に差し掛かった時、何気なくふと見上げたフロント越しの空を、しっかりと列を組んで飛んでいた。
 からだの大きさからとっさに白鳥だろうと、そして飛んで行く方向から、また今の時季からしてきっとシベリヤ方面へ帰るに違いないと判断した。
 そう考えたとたんに、いつも見に行く河畔の白鳥たちのことが、急に気になりだしたので、家への近道から迂回して河畔へ向かった。
 先日の嵐の時には居なかったから、もう既に飛んで行ってしまっただろうと若干危惧しながらも、堤防道路に差しかかると今日は、遠めからでも居ることが分かった。
 さっそくお寺裏の路肩に駐車して川原に下りた。約30羽ほどが岸辺に沿って群れていた。
時季的にいってももう間もなく飛んで行ってしまうだろうから、今年の白鳥も今日あたりが最後だろうと、丹念にカメラに収めることのした。
 その時に、レジ袋を手にした犬連れの男が来て餌をまき始めたので、再びカメラを構えてゲット!

3月31日に私が見た今年最後の白鳥(1)

その(2)白鳥たちは全然犬を怖がりませんし、また犬もまったく無関心・・・