畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

沢庵漬

2007-12-21 19:36:23 | 暮らし
今日は 

もう何年も、冬の大根の漬物は、即席沢庵漬だ。大根は干さないで生のまま漬ける。米糠も使わない。
まず、塩と砂糖と酢を分量だけあわせておく。洗った大根を(皮をむく人もいる)桶にいれ、合わせた種をすり込むようにかける。これを繰り返し、最後に余った種を上からかけ、重石を載せる。早く水が上がるよう、最初は重いほうがよい。
なんだ、甘酢漬けか、と思われるでしょう。ところが不思議なんです。20日くらいから食べれる。最初は色は白く大根の色。でも味は、浅漬けの沢庵。その後だんだんと黄色みを帯びて、糠漬けの沢庵のようになってくる。日にちのたったものは、沢庵漬そのもの。説明されなければ、分からない。
どこから、誰が教わってきたのか分からないが、ほとんどの家でこの漬物を作っている。ちなみに、我が家の漬物担当は連れ合いである。

霜と寒さですっかり枯れた山芋の蔓


作業 山芋、菊芋収穫 休耕田の草刈(賃労働)
 
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漬物

2007-12-20 18:46:24 | 暮らし
今日は 

私たちは漬物は大好きだ。本来、漬物は保存食として、旬のときに取れた野菜を、その野菜が取れないときに食べるための、農家の知恵だったのだろう。また、旬に余った物を無駄にしない知恵でもあった。この農産加工は、漬けている間に、微生物の働きで、単なる保存食ではない、特別の食べ物になった。そのものの養分のほか、乳酸醗酵等により、新たな養分も加わった食べ物になった。先人の知恵のすばらしさに感服するばかりだ。
しかし、現在の漬物は、単なる野菜の加工品でしかないものの方が多い。大量に短時間に同じ味に作るため、科学的添加物を使う工場生産物になった。
また、野菜の年間流通により、多くの野菜が、一年中、途切れることなく供給され、旬がなくなり、保存食的役割はなくなり、漬物も当たり前の一惣菜となった。
こんな批判的なことを書きながら、我が家も漬物は上手でない。糠味噌漬けは何年も前に放棄した。これは、糠床の手入れを毎日、時には日に二回もしなくてはならない。漬物用の野菜が取れている時はよい。朝晩と出して入れるから。ところが野菜が切れたとき。はっと気がつくと、何日も手入れしてなく。全くだめにして、近所から、種床をもらってやり直したこともあった。が、結局、二人とも、まめなことはだめなんだね、と糠味噌漬け放棄に至る。
沢庵漬けも、この何年と、米糠を使う本漬けはしていない。何時も、即席漬けだ。
しかし、ありがたいことに、我が家の消費者の方が、毎年沢庵漬けを漬ける。大根の干し方だけは忘れないで済んでいる。晴天の続くころあいを見て、洗った大根を、束ねて、木の下につるす。こうすれば、霜が降りても、生きている木が、霜の害を防いでくれる。干し加減は好みによる。長期保存するには、大根が「つ」の字に曲げれるほどに、20日以上かかるだろう。
ご希望の干し加減は、10日か、2週間。もう少しだ。

大根干し


作業 大豆収穫 終わらす
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みかん取り

2007-12-18 19:43:27 | 農作業
今日は 

我が家から車で1時間くらいの所にみかん山を借りている。もう20年以上も通っている。移住したばかりのころは、まだ田んぼも畑も少なく、みかん山にもよく通った。しかし、田畑が広がり、仕事が増えてくると、一時間もかけて出かけていくことが、億劫になってくる。今では、私は年に3,4回くらいしかいかない。連れ合いがチョコチョコと行っている。
みかんは草生栽培だから、最低限の作業は草刈である。本来なら、みかんの木のために4,5回はやらなければならないが、今のところ、2回くらいだろう。施肥も何回か必要だが、1回だけ、米糠中心のボカシ肥を振るだけの、放任栽培になっている。だから、木も傷み、収量も少ない。
収穫も、連れ合いが数回いっているが、今日は、取り収め。木の高いところや、取りにくい所など、私の出番となった。午前中には終わらないだろうと、途中、サンドイッチを購入。以前はちゃんとおにぎりを作っていったものだが。今日のようによく晴れ、暖かい日の山は気持ち良い。ピクニック気分で来たものだが。今日はのんびり出来ない。昼はサンドイッチを放り込むように食べ、すぐ作業を続ける。1時過ぎに取り終わり、帰路に。
家ではニワトリが餌を待っている。明日の出荷の準備も。
 
高いところに付いているみかん
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大豆収穫

2007-12-17 18:56:36 | 農作業
今日は  時々 

年内にどうしても済まさなければならない大豆の収穫を始める。
大豆は、我が家では最も労働対価の低い作物だ。植え付けは、鳥害(鳩)のため直接播けず、苗を作って植えなければならない。収穫も倒伏などのため機会を使えず、剪定バサミで切り取ることになる。しかも今年は草の管理がうまくいかず、草を掻き分けての作業も多い。
しかし、味噌だけは作り続けたいから、大豆は欠かせない作物だ。腰をかがめ大豆の茎を切り取りまとめて車に積む。この繰り返しで、腰に来る。収穫したものは、ハウスの中にシートを広げ干しておく。まだ莢が完全に乾ききっていないものもあり、何日かは乾燥させなければならない。
乾いたら脱穀してまめにする。その後によい粒と虫害、未熟粒とを選別してやっと使えるようになる。本当に手間のかかることだ。

収穫した大豆
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バスツアー

2007-12-16 19:36:46 | 暮らし
今日は 

連れ合いは集落の母ちゃんたちと、日帰りバスツアー。なんと、行き先不明のミステリーツアーだそうだ。
農村では、集落で、あるいはその有志たちで、旅行することが多い。もともとは、伊勢参りとか、善光寺参りなどの、神社やお寺への参拝旅行が発端だったのだろう。昔から、農業という、生活と仕事が一体の暮らしの中で、何年かに一回、参拝という名目で、生活を離れ、旅を楽しむという慣習がある。男たちは、伊勢神宮、女たちは、信州善光寺。そして、この参拝旅行を共にした、同世代のグループが出来る。世代的にまとまったグループは、以後、何かと行動を共にする地域内集団となる。
集落の運営やなどもこのまとまりが大きな力になる。老年集団から若い世代まで、それぞれの役割を果たすことになる。さすがに、今の2,30代の世代は人数も少ないこともあるが、集団より個の傾向だが。このグループは、全体で、あるいは中の有志たちで旅行することが多い。特に、女性はほとんど毎年といっていい。
そんなわけで、付き合いのいい連れ合いは、「仲間が一人行けなくなったの」と誘われ、こんなバスツアーに出かけた次第。
私は、集落の農道の道普請。でこぼこの出来た道を砂利を敷いて平らにする仕事。3時過ぎに終わり、慰労会で一杯飲んで帰り、ほろ酔い気分で、夕方の動物の世話を終え、これから夕食の準備。今日は簡単に、ベーコンエッグと、山東菜と油揚げの煮びたし、菜花とウインナーのバター炒め。

畑の野菜 ミズ菜
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2007-12-15 19:09:26 | 食事
今日は 

海のある町だから、近所には親戚が漁師だという家もある。魚が多く上がったときには、届けられる。そんなときには、私たちにも、おすそ分け。時には2,3軒から同じ魚をもらうこともある。
先日も、「鯵をもらってきたから」と、あがったばかりの新鮮な鯵を頂いた。夕食はなんにしようと思っていた時で、これ幸いと、たたきと、塩焼きに決めた。しかし、どさっともらった鯵は15匹。今日だけでは食べきれない。残りはとりあえず、えらと内臓を取って、タッパーに入れ冷蔵庫に。鯵三昧の日が続きそう。
翌日はムニエル、昨日はから揚げにした。小鯵なら大量にから揚げにして、南蛮漬けや、マリネは大好物なのだが、それには少々大きすぎる。
今日は、オイル焼きにして、たっぷりの大根おろしに、橙を搾ったポン酢かけにしよう。出荷残りの野菜で、ホウレン草のバターいため、菜花のおひたし、カブと大根、人参に昆布のえびすめを加えた即席漬物。それに、娘が送ってくれた、明石のたこわさ。今日もうまい酒が飲めそうだ。

畑の野菜 春菊


作業 出荷 ジャガイモ収穫終わらす
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ジャガイモ収穫

2007-12-14 18:53:37 | 農作業
今日は 

一日ジャガイモの収穫。
当地ではジャガイモは年二回作れる。春は、3月の初めまでに植えつけて、5月下旬から収穫する作方で一般的なもの。もうひとつは、9月上旬ころまでに植え付け、12月に収穫する作方。あまり多くの人はやっていない。
春ジャガイモは、植え付けから収穫期まで、芋の生育に良い気温だ。しかし、収穫が梅雨時に重なったり、高温期に入り腐りやすいという欠点がある。土の乾いているときを狙って掘り取り、陰干しして芋の表面を乾かし保存する。天気との競争でせわしない。
秋ジャガイモは、植え付け時は暑すぎて、種が腐る心配があるが、そこをうまく通り越すと、収穫期は寒くなるので、あわてることなく収穫できる。ただ、高温では生育しないし、寒くなると芋の生育は止まるので、生育期間は短い。
今年のように残暑が長引いたりすると、初期成育が悪く、冬の訪れは同じだからあまり大きくならない。
ここ2,3年はあまりよくない年が続いている。小さい芋が多く、収量もよかったときの半分近くになっている。
でも、12月に、新ジャガを食べるために、作り続けたい。

収穫したジャガイモ、赤いのは品種名 アンデス
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石抜き

2007-12-13 19:38:48 | 農作業
今日は  後 

朝から雨。小雨だが一日肌寒い。終日、作業場での仕事。
米の石抜きをする。稲の収穫時に、どうしても小さい石が混じってしまう。コンバインでの収穫は、稲を刈り取ると同時に、脱穀をして籾にする。まれに、稲株を引き抜くことがある。このとき、根も一緒に脱穀部に入り石が混じる。また、田んぼの溝切をするが、この機械が土を弾き飛ばすものだから、このとき小石が稲の茎や葉に付着していることもある。これが、刈り取りのとき混じってしまう。ごく少ないが、小さな石が米に混じっていると厄介だ。ご飯をかんでいるときに、ガリッと、経験ありますよね。
2年前くらいから、石抜機を購入し使用している。選別盤を振動させ米と石の比重差を利用して、石を取り除く機械だ。白米で出荷するときは、その都度、精米機に入れる前に、石抜機を通している。玄米出荷も多いので、外仕事ができないこんな天気のときまとめてやっておく。
玄米を、上のタンクに入れ、スイッチを押すと、選別版が振動して、米は前の出口から、流れ出てくる。石は後部にたまる。石の数は60kg選別して、1,2個あるかないか。ある程度の量を通したら、後部の石抜シャッターを開け、石を取る。今日は、800kgくらい処理。3時過ぎまでかかる。


その後、山芋の整理で一日終わる。
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消費期限

2007-12-12 18:40:01 | 食、農への思い
今日は  時々  夕方には 

賞味期限のほかに、消費期限もあるそうだ。(概ね5日間経つと品質劣化する長期間保存できない食品の食用可能期限)を言うらしい。
だから、スーパーやコンビニなどで、売られている刺身や出来合いの惣菜、おにぎり、弁当、サンドイッチなどは、みな消費期限だ。
ご丁寧に、何時と消費期限時間を表示しているものも多い。コンビニなどでは、期限切れの2時間前には、商品を回収して廃棄しているという。お客が購入して帰宅して実際に食べるまでの時間を、おおむね2時間見ているからだそうだ。
確かに、新鮮であるに越した事はないが、ここまで厳密にやる必要はあるのだろうか。しかもそのために、大量の食べることの出来る弁当などの食品が、ごみとして廃棄されることになるのに。
スーパーなどでは、閉店前など、ある時間になると、刺身や惣菜類は値引販売をするが、コンビニなどではしないようだ。新鮮なものと、期限間近で値引するものと消費者に選択させればよいのにと思う。
食べ物に対する考え方を消費者が自分で判断できるようにすれば、食べ物の無駄もなくなるし、ごみも減る。なにより、食べ物を大事にするようになる、と思うのだが。
この12月からは、食品リサイクル法で、このような廃棄食品を、ある程度、再生利用することが、強化、義務付けられたそうだ。

畑の野菜 人参


作業 出荷 山芋、菊芋収穫
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芋の貯蔵

2007-12-11 18:28:43 | 農作業
今日は  のち  時々 小

昨日に引き続き、今日は山芋、ヤーコーンの種芋の貯蔵。
昨日のサツマイモは1.5mくらい掘ったが、今日はその半分80cmくらいで済ます。穴を掘り、籾殻や、ネズミよけのクン炭を敷きその上に芋を並べ、土をかぶせる。雨水が直接触れないように、周りと上を藁で被い、土を埋め戻して、山にする。最後はポリシートをかぶせ土で押さえた。
これで来春まで置いておく。腐らないで、うまく保存されることを祈る。
午後は、小雨が降ってきたので、明日の出荷準備。イモ類を終わらす。

畑の野菜 ホウレン草
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