※ 鵺 (ヌエ) 目がけて矢をいらんとする源頼政公。
この鵺は 「頭が猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎」 ちょっとコワイ。
「頭が狸、胴は蛇、尾は虎、手足は猿」 だったら良かったのにな。
クリック♪
明日から天気がくずれそうなので、きょうドライブへ行くことになる。
「少し遠出をしてみよう」 との意見に少し不安は感じたが (まだ咳が出るし、時々しんどい) 勇気を出して出かけることにした。
特に行き先は決めず高速に乗る。
なんとなく、まだ行ったことのない 「西脇市」 を目指すことになった。
予備知識はまったく無い。
きょうの朝ごはんが冴えなかったので (ドラッグストアで買った抹茶メロンパン、まずくてガワだけしか食べれなかった)
ちょっと早いが 「社PA」 でお昼にする。
とろろ芋の中央に大粒のウメボシを乗っけた 「へそうどん」 を食べる。
その後、滝野社ICで降りて175Rを西脇方面へ向かう。
しばらく走ると左手に加古川の流れが見えてきた。
走るほどに川幅は広くなり、時折り釣り人の姿が見える。
平和そうな光景だが、ほどなく大幅な護岸工事の景色に変わりノンビリした風景は一変する。
なんの目的かは判らないが、ずいぶんな事をするなあというのが正直な気持ちだった。
ほどなく 『JR西脇駅』 へ到着。
駅前の小さなロータリーに車を停めて降りる。
ピンクに縁どられた素朴なさんかく屋根の駅舎がかわいらしい。
ロータリーに立てられた看板には、「ようこそ 『へその町へ』 ここは、東経135度 北緯35度が交差する 『日本のへそ』 西脇市」 と書かれている。
こういう場合に目にする数字というのは、実に説得力があって好きだ。
観光案内板を見ると 源頼政の墓所などがある 『長明寺』 というのがあり、そこへ行くことにする。
長明寺近くまで来ると、派手な色彩にお城のようなトンガリ屋根が出現。
(え? こんなところにラブホ??) と一瞬うろたえるが、近寄ってみると 『どれみ保育園』 というところで、建物からは子どもの泣き声が響いていた。
そのすぐ隣りは 『高野山真言宗 高松山宝光院』 というお寺で、なにやら頭上高くそびえる飾り塔みたいなものが見える。
境内へ入ってみると、それは 「パゴダ」 と呼ばれるビルマの仏塔で、下には様々な小さな仏像が並んでいる。
ビルマ松という小さな松が植えられたりしていて、和風の趣とはひと味ちがう雰囲気のお寺だった。
宝光院境内を出て細道をまっすぐ行くと長明寺だ。
ここはいかにも真言のお寺らしく、枯れ葉の落ちる古い石段をあがったところにひっそりと佇んでいる。
本堂の付近をウロウロしていると、向こうの茂みのほうから 「ちょっとこっちへ来てーん」 とNの声。
何かオモシロいものでも見つけたのだろうか、声のする方へいそいそと駆けつける。
行ってみると、『源三位頼政公鵺退治之像』 と彫られた御影石の上に、奇妙キテレツな容貌のヌエを正面に見据え、‘南無八幡大菩薩’ と唱えながら勇敢に弓矢を引きしぼる頼政公の像があった。
最初にも書いたが、このヌエというのが 「頭が猿、胴が狸、尾は蛇、手足が虎」 という、なんとも奇妙な妖怪なのだ。
カワイイような不気味なような・・・
結局このヌエは頼政公の矢が命中して死んでしまうのだが、ちょっと可哀想な気もしないではない。
それにしても、今の今まで 「ヌエ」 というのは鳥の姿をしているものだとばかり思っていた。
巡礼道の石仏を見ながら細い山道を少し登ると大きな池に出た。
金ナントカという池だったが思い出せない (メモ書きを車のなかに置き忘れてきてしまった、明日書きます)
源頼政公が歌人でもあったため、付近の茂みには歌碑がたくさん残されていた。
満足のうちに長明寺散策を終え、次に、ここへ来る途中の看板に書かれていた 『日本のへそ公園』 へ向かう。
名前は以前から知っていたが行くのはもちろん初めてだ。
なんとなく期待しないで目指す。
ちょっとシャレた 『カフェ・レストランHANAYASHIKI』 前の駐車場に車を停め、そこから 『へそ公園』 へ向かう。
岡之山美術館そばの、加古川線 『日本へそ公園駅』 に出る。
駅は小さく無人で自由に入れるようになっていた。
誰もいない狭いひなびたホームに立つと、単線のレールが1本スーッと静かに伸びている。
時刻表をみると、1,2時間に1本ぐらいの割合で運行しているようだ。
駅を出て 『日本のへそ ふれあいトンネル』 をくぐると、桜や杉の生える薄暗い一角に出る。
木立のあいだから見え隠れする加古川を見ながら進むと、日本のへそ公園の説明板があった。
「・・・・東経135度は日本標準時を表わす子午線で日本の東西の中心であり、北緯35度も日本国土が25度から45度にわたるのをみますと、正に南北と東西の中心でもあります」
説明板のすぐ後ろには、東西南北の交差点目印である十文字に切れ目のはいった小さな 「へそ石」 記念標柱、精密日時計などが静かに並んでいる。
人っ子一人いないこんな寂しい場所が日本の中心だなんて、なんともロマンを感じる
(ああ、私はいま1人で日本のまんなかに立っているんだ) と思うとなんだか嬉しくて嬉しくてたまらない。
Nにその気持ちを伝えるとフシギそうな顔をされた・・・わかってないんだから
満ち足りた気分で引き返す。
来る途中にあった 『岡之山美術館』 に入ることにする。
1歩中へ入ると、なんだか妙ちきりんな絵ばっかり並んでいる。
どれも襖ぐらいのビッグサイズで、なんとなく変態チックな画風の作品なのだ。
(ありゃ、ヘンなところに来ちゃったな~) と思っているうち、段々 (オオッ) という感じに変わってきた。
そう、私の大好きな古賀春江をほうふつとさせる世界なのだ。
幻想的でシュールで、なんともキワドイ味がある。
(これは一体だれの絵なんだ?)
横にいたNが、「tadanoriってサインがあるで」
(え? タダノリって・・・もしかして横尾忠則??)
そのようだった。
考えてみたら、横尾忠則の絵ってほとんど見たことが無かったのだ。
横尾忠則って、ぜーったい古賀春江が好きなんだろうな。
でも、なんでこんな田舎に横尾忠則? と思って帰宅後調べてみると、彼は西脇市の出身なのだった。
シュールな絵はがきを数枚買って美術館をあとにする。
それから車を置いている場所に戻り、カフェ・レストランHANAYASHIKIに入って休憩。
Nはケーキセット、私はニンジンリンゴジュースを注文する。
その後、『へその湯』 に寄り道。
へその湯 ←クリック
つい長湯をし過ぎてしまって 「湯あたり」 になってしまった。
心臓がドキドキして気持ち悪くてさんざんだった。
しばらくは温泉に入りたくない・・・・
それにしても、久しぶりに実り多い西脇散策だった。
ぐるぐる写真劇場 ←クリック
おわり
この鵺は 「頭が猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎」 ちょっとコワイ。
「頭が狸、胴は蛇、尾は虎、手足は猿」 だったら良かったのにな。
クリック♪
明日から天気がくずれそうなので、きょうドライブへ行くことになる。
「少し遠出をしてみよう」 との意見に少し不安は感じたが (まだ咳が出るし、時々しんどい) 勇気を出して出かけることにした。
特に行き先は決めず高速に乗る。
なんとなく、まだ行ったことのない 「西脇市」 を目指すことになった。
予備知識はまったく無い。
きょうの朝ごはんが冴えなかったので (ドラッグストアで買った抹茶メロンパン、まずくてガワだけしか食べれなかった)
ちょっと早いが 「社PA」 でお昼にする。
とろろ芋の中央に大粒のウメボシを乗っけた 「へそうどん」 を食べる。
その後、滝野社ICで降りて175Rを西脇方面へ向かう。
しばらく走ると左手に加古川の流れが見えてきた。
走るほどに川幅は広くなり、時折り釣り人の姿が見える。
平和そうな光景だが、ほどなく大幅な護岸工事の景色に変わりノンビリした風景は一変する。
なんの目的かは判らないが、ずいぶんな事をするなあというのが正直な気持ちだった。
ほどなく 『JR西脇駅』 へ到着。
駅前の小さなロータリーに車を停めて降りる。
ピンクに縁どられた素朴なさんかく屋根の駅舎がかわいらしい。
ロータリーに立てられた看板には、「ようこそ 『へその町へ』 ここは、東経135度 北緯35度が交差する 『日本のへそ』 西脇市」 と書かれている。
こういう場合に目にする数字というのは、実に説得力があって好きだ。
観光案内板を見ると 源頼政の墓所などがある 『長明寺』 というのがあり、そこへ行くことにする。
長明寺近くまで来ると、派手な色彩にお城のようなトンガリ屋根が出現。
(え? こんなところにラブホ??) と一瞬うろたえるが、近寄ってみると 『どれみ保育園』 というところで、建物からは子どもの泣き声が響いていた。
そのすぐ隣りは 『高野山真言宗 高松山宝光院』 というお寺で、なにやら頭上高くそびえる飾り塔みたいなものが見える。
境内へ入ってみると、それは 「パゴダ」 と呼ばれるビルマの仏塔で、下には様々な小さな仏像が並んでいる。
ビルマ松という小さな松が植えられたりしていて、和風の趣とはひと味ちがう雰囲気のお寺だった。
宝光院境内を出て細道をまっすぐ行くと長明寺だ。
ここはいかにも真言のお寺らしく、枯れ葉の落ちる古い石段をあがったところにひっそりと佇んでいる。
本堂の付近をウロウロしていると、向こうの茂みのほうから 「ちょっとこっちへ来てーん」 とNの声。
何かオモシロいものでも見つけたのだろうか、声のする方へいそいそと駆けつける。
行ってみると、『源三位頼政公鵺退治之像』 と彫られた御影石の上に、奇妙キテレツな容貌のヌエを正面に見据え、‘南無八幡大菩薩’ と唱えながら勇敢に弓矢を引きしぼる頼政公の像があった。
最初にも書いたが、このヌエというのが 「頭が猿、胴が狸、尾は蛇、手足が虎」 という、なんとも奇妙な妖怪なのだ。
カワイイような不気味なような・・・
結局このヌエは頼政公の矢が命中して死んでしまうのだが、ちょっと可哀想な気もしないではない。
それにしても、今の今まで 「ヌエ」 というのは鳥の姿をしているものだとばかり思っていた。
巡礼道の石仏を見ながら細い山道を少し登ると大きな池に出た。
金ナントカという池だったが思い出せない (メモ書きを車のなかに置き忘れてきてしまった、明日書きます)
源頼政公が歌人でもあったため、付近の茂みには歌碑がたくさん残されていた。
満足のうちに長明寺散策を終え、次に、ここへ来る途中の看板に書かれていた 『日本のへそ公園』 へ向かう。
名前は以前から知っていたが行くのはもちろん初めてだ。
なんとなく期待しないで目指す。
ちょっとシャレた 『カフェ・レストランHANAYASHIKI』 前の駐車場に車を停め、そこから 『へそ公園』 へ向かう。
岡之山美術館そばの、加古川線 『日本へそ公園駅』 に出る。
駅は小さく無人で自由に入れるようになっていた。
誰もいない狭いひなびたホームに立つと、単線のレールが1本スーッと静かに伸びている。
時刻表をみると、1,2時間に1本ぐらいの割合で運行しているようだ。
駅を出て 『日本のへそ ふれあいトンネル』 をくぐると、桜や杉の生える薄暗い一角に出る。
木立のあいだから見え隠れする加古川を見ながら進むと、日本のへそ公園の説明板があった。
「・・・・東経135度は日本標準時を表わす子午線で日本の東西の中心であり、北緯35度も日本国土が25度から45度にわたるのをみますと、正に南北と東西の中心でもあります」
説明板のすぐ後ろには、東西南北の交差点目印である十文字に切れ目のはいった小さな 「へそ石」 記念標柱、精密日時計などが静かに並んでいる。
人っ子一人いないこんな寂しい場所が日本の中心だなんて、なんともロマンを感じる
(ああ、私はいま1人で日本のまんなかに立っているんだ) と思うとなんだか嬉しくて嬉しくてたまらない。
Nにその気持ちを伝えるとフシギそうな顔をされた・・・わかってないんだから
満ち足りた気分で引き返す。
来る途中にあった 『岡之山美術館』 に入ることにする。
1歩中へ入ると、なんだか妙ちきりんな絵ばっかり並んでいる。
どれも襖ぐらいのビッグサイズで、なんとなく変態チックな画風の作品なのだ。
(ありゃ、ヘンなところに来ちゃったな~) と思っているうち、段々 (オオッ) という感じに変わってきた。
そう、私の大好きな古賀春江をほうふつとさせる世界なのだ。
幻想的でシュールで、なんともキワドイ味がある。
(これは一体だれの絵なんだ?)
横にいたNが、「tadanoriってサインがあるで」
(え? タダノリって・・・もしかして横尾忠則??)
そのようだった。
考えてみたら、横尾忠則の絵ってほとんど見たことが無かったのだ。
横尾忠則って、ぜーったい古賀春江が好きなんだろうな。
でも、なんでこんな田舎に横尾忠則? と思って帰宅後調べてみると、彼は西脇市の出身なのだった。
シュールな絵はがきを数枚買って美術館をあとにする。
それから車を置いている場所に戻り、カフェ・レストランHANAYASHIKIに入って休憩。
Nはケーキセット、私はニンジンリンゴジュースを注文する。
その後、『へその湯』 に寄り道。
へその湯 ←クリック
つい長湯をし過ぎてしまって 「湯あたり」 になってしまった。
心臓がドキドキして気持ち悪くてさんざんだった。
しばらくは温泉に入りたくない・・・・
それにしても、久しぶりに実り多い西脇散策だった。
ぐるぐる写真劇場 ←クリック
おわり