豊平の中原から脚を延ばして大朝の園立寺を訪ねました。樹齢360年程と言われる形の良いしだれ桜が本堂の前庭にあります。この桜の満開の報がもう何日も前にあり、時既に遅しということを分かった上でのことでした。(4月18日(火))
ひと目だけでも見ておきたいと訪ねた圓立寺のしだれ桜でしたが、門前から見上げるその姿は、辛うじて枝全体に一重だけの花弁を残してくれていると言った感じでした。簡素にして何と凛とした姿かと感動を覚えるものでした。
門を潜って境内に入ると、僅かに残った花弁を付けた枝が枝垂れて出迎えてくれました。
本堂へと続く通路には散った花弁が積もって敷石を桜色に染めていました。
もう枝に残った花弁よりも散って地面に積もったそれの方が遥かに多い状態となっていました。
滝の水が玉になって流れ落ちるような満開時に比べるとずっと質素な姿でした。この質素感がまた美しく、これが散り果て行く美かもしれないと思ったりしました。
儚い桜の命ですが、最後まで咲く姿は健気です!
枝垂れた暖簾越しに秀峰・寒曳山を望む。
独特の境内の松の樹としだれ桜、圓立寺を護る樹々です!
塀を越えて外に枝垂れた枝の先の花弁はまだ元気そうでした。