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修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

圓立寺のしだれ桜~散り果て行く美

2017-04-26 08:55:57 | 広島の桜

 豊平の中原から脚を延ばして大朝の園立寺を訪ねました。樹齢360年程と言われる形の良いしだれ桜が本堂の前庭にあります。この桜の満開の報がもう何日も前にあり、時既に遅しということを分かった上でのことでした。(4月18日(火))

ひと目だけでも見ておきたいと訪ねた圓立寺のしだれ桜でしたが、門前から見上げるその姿は、辛うじて枝全体に一重だけの花弁を残してくれていると言った感じでした。簡素にして何と凛とした姿かと感動を覚えるものでした。

門を潜って境内に入ると、僅かに残った花弁を付けた枝が枝垂れて出迎えてくれました。

本堂へと続く通路には散った花弁が積もって敷石を桜色に染めていました。

もう枝に残った花弁よりも散って地面に積もったそれの方が遥かに多い状態となっていました。

滝の水が玉になって流れ落ちるような満開時に比べるとずっと質素な姿でした。この質素感がまた美しく、これが散り果て行く美かもしれないと思ったりしました。

儚い桜の命ですが、最後まで咲く姿は健気です!

枝垂れた暖簾越しに秀峰・寒曳山を望む。

独特の境内の松の樹としだれ桜、圓立寺を護る樹々です!

塀を越えて外に枝垂れた枝の先の花弁はまだ元気そうでした。


中原(小田掛)のしだれ桜

2017-04-26 08:51:28 | 広島の桜

  春の嵐が到来して前日は強い雨と強風の一日となりました。桜の花には苛酷な天気てした。広島市街地やその周辺のソメイヨシノはほぼ終わってしまったようです。県北の桜も気懸りでしたが、晴れ上がったこの日の午後に旧豊平町の中原のしだれ桜をやっと訪ねることが出来ました。何とか嵐に耐えて持っていて欲しいと願いつつ訪ねてみると、中原の岡の上にピンクの枝ぶりの樹が見えてきて一先ずは安堵しました。(4月18日(火))

中原地区の岡の上の栗栖家の庭先の斜面に立つしだれ桜は、嵐の直前の週末が満開の見頃だったようです。前日の嵐に耐えてくれ、この日から散り始めたようでした。

栗栖家の前庭から眺めると、まだふさふさとした枝垂れ様で、最後の見頃といったところでした。秀峰・龍頭山をバックに咲く様は美しいものです。

岡の中腹に立つ桜故に、四方どちらの方向からも眺められるのもこの樹の特徴です。岡の上から眺めた栗栖家をバックにした姿です

先代ご夫妻の結婚を記念して67年前に植えられたまだ若い部類に入る樹です。樹の形が良かったことから評判ごなり、今では北広島町観光協会のホームページでも紹介されており、大勢の花見客が訪れています。

ご当主が今年も前面の田圃にひと足早く水を張ってくれていました。

天頂の花弁は散り始めていましたが、まだまだ綺麗です。

天頂から枝垂れ落ちんとする姿はながなかに動的です!

枝垂れる様は流麗で、一気に地面に枝垂れ落ちる感じです。

ダイナミックな枝垂れ様に酔い痴れるほどです!

枝垂れた枝を越しに秀峰・龍頭山を望む贅沢な景観です。

龍頭山や中原の集落を一望する岡の上に立つ一本桜です。

往年の案内板です!

ちょっと角度を変えて眺めると裃・袴姿の武士のようにも見えます!?