安野花の駅公園を訪ねた足で同じ安芸太田町内の寺領にある与一野のしだれ桜を訪ねました。まだ少々早過ぎるかと思いつつ現地に赴き入口から仰ぎ見るとまだ3~5分咲きの風情でしたが、地元の方の見解では7~8分咲きとのことで、週末には満開になるだろうとのことでした。満開のこの桜を見慣れた目にはやはりこの日はちょっと物足りない咲き様でした。(4月12日(水))
しだれ桜に近付いてみると7~8分咲きとの説明に納得する咲き様でした。この日の来訪者は殆どおらず静かな与一野でした。
前面の水を張った田圃に影を落とす姿が美しい樹ですが、やはり満開時に比べると流れ落ちるような枝のしだれ具合も細く少々物足りない感じは否めませんした。
静かで美しい環境の山間の集落の高台に咲く形の良い樹です。
地元の方々が周囲に水仙の花などを植えて花見客を迎えてくれます。
樹の立つマウンドの直ぐ下から見上げてみると、やはり花弁はまだ疎らな感じでした。満開の時にやはり見てみたい樹です。
4日後に山歩きで安芸太田町を訪ねる機会があったので、その帰りに再度立ち寄りました。予想通りにこの日はもう満開で、西に傾いた陽光の下で美しい姿を見せてくれました。(4月16日(日))
山間の静謐を映すような水を張った田圃にその姿を落とした満開の与一野のしだれ桜です。
樹齢80年足らず、高さ12メートルほどの均整のとれた美しい樹です。
水を張った田圃に影を落とした様もまた美しいものです。
昭和15年(1940年)の皇紀2600年を奉祝してご当主が植えられた樹が見事に育ちました。
西陽を受けて山間の里て輝くように咲いています。
満開の天頂辺りの咲き様はまるで輝やかんばかりです。
垂れ下がる様は大胆で力強くもあり、この樹に活力を与えているようです。