大正時代に福沢桃介によって作られた、関西電力大井発電所は、水車、発電機が4台もあるので、数年に1回は工場で摩耗した水車の修理のお世話をしていた。名前が大井なので、入社した頃は大井川の発電所かとも思っていたのだが、関電、木曽川水系と知ってからは、何となく親近感を持って触っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/2f/a46ce70279ad39d2d11b9d6b5f3d2953.jpg)
9/4、恵那に出かけることになったので、大井ダムに寄ってみた。関東大震災で大変な中、よくこのような大ダムを建設したものだと感心した次第。
当日は晴天にもかかわらず、台風前の事前放流?で放流ゲートが開いており、45mのダム斜面を白く泡立った水が流れ落ちる大迫力の光景であった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/f6/04ac48cc18d1fb45cd842639238d7485.jpg)
発電所建屋も装飾付の凝った建物。この中にオリジナルは1924年製の水車はアリスチャルマー、発電機はGE製なるも、100年経った今は、その部品のほとんどが東芝製に置き換わった水車発電機が4台合計で52,300kWを発電している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/9e/f6370cc9da7ba88ae21da7998cb96b22.jpg)
発電所の背後に聳えているのは、多分100年に作られた、ほとんどそのままのサージタンク。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/40/5b302ee86d8ce7a36a1f45e68d6af1d5.jpg)
リベット継ではないので、鉄管はさすがに交換されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/f5/3da00b7d34036bc7e83aa4f229d39534.jpg)
大井発電所の隣には、豊富に流れる水を利用する為、増設された新大井発電所。こちらは残念ながら東芝製ではない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/46/59f1a688e9933917e68d60e348caaa53.jpg)
発電所を見終わったので、ダムの上に。水しぶきがダム上まで上がって来る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/43/0ac3377780756b28bb3adedf2483d872.jpg)
ダム上を左岸まで歩き、右岸の発電所全景を眺める。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/44/a2c68af0bfbd60c62bfba9117a697b4f.jpg)
無人の発電所の多くが、事故を避ける為、塀で囲われ眺めることができない場合が多いのに、ダムや発電所を間近で見られる大井ダムは貴重である。
大井ダムを十分に楽しんだ後、ダムによって作られた、恵那峡も見物。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/06/7bedb29ce45263dfb3dc7e853c717807.jpg)
恵那の宿に向かったのであった。